約50人の子育てママに「もらってうれしいものは?」と聞くと「ひとり時間」「食事や旅行に行く」という回答が同率で最も多くなった。中でも、共通していたコメントが「欲を言えば1人でのんびり」「今は1人時間がほしい」というように“ひとりの時間”だった。ママがひと息つく間、パパと赤ちゃん2人きりの時間を取材した。
■パパのための育児教室
福島県郡山市の小児科・菊池医院で、月に一度開かれているパパのための育児教室「Papavoyage(パパボヤージュ)」。名前には“子育てが楽しい旅になるように”との思いが込められている。
生後5カ月の咲奈(えな)ちゃんと来ていた古谷健(たけし)さんに参加のきっかけを聞くと「うちの妻に応募したよって言われて。事後報告な感じだったけど、咲奈のためにもいっぱい学んで帰りたい」と話す。
■当事者意識と育児スキルをサポート
菊池医院と連携してこの教室を企画するのが、東京大学出身の医師たち。
comodo.代表の山崎玄稀さんは「自治体もママのサポートは手厚くなってきているけど、パパに特化したサポートはあまりない。パパの『当事者意識』と、『育児スキル』両方をサポートするために、パパだけで来てもらうところにこだわりを持って、安心できる医療機関で参加いただく」と説明する。
■離乳食に挑戦!
この日は、離乳食についても学び、家で作る時の参考になるよう、赤ちゃんの目線になってパパも実際に味わってみた。感想は…「おいしくない」とパパはいうが、赤ちゃんはこの日が離乳食デビューにもかかわらず、パパからの初めての一口に笑顔。
参加した古谷さんは「食べることの危険っていうところも知った。家でもまず安全に食べられるようにっていうところと、奥さんだけじゃなくて自分も積極的にできることを手伝って、咲奈にとってかっこいいパパになれるように頑張ります」と話した。
■パパの自信にも
医療スタッフが見守るなか、医師や看護師、管理栄養士など必要に応じてアドバイスやサポートもしてくれるので安心。
ママのひとり時間を支えるとともに、パパにとっても子育ての不安や疑問を学べる心強い場となっている。
実際に、ママからは「自信を持てたようで1人でお風呂に入れてくれた」「子供と遊ぶ時間が増えて、自分からあやしたり声をかけたりするようになった」など育児に向き合うパパの嬉しい変化もあるようだ。
福島県内では、2025年は男性の育休取得率が初めて5割を超えた。
こうした育児教室は、ママの負担を減らすだけでなく、パパ同士が繋がれる貴重な場になっているようだ。
「Papavoyage」の6月以降の開催については、菊池医院のインスタグラムなどで確認を。