2030年の島根かみあり国スポに向け、県全体で競技力向上取り組みが進められている。そのうちの一つが県バレーボール協会の強化策だ。
4月上旬には松江市で、高校バレー界を代表する強豪校を招いた大会を開催した。

島根県バレーボール協会主催のカップ戦「ZAMSTカップ 島根かみありバレーボール大会 in 松江2026」。春の高校バレー前回大会準優勝校で2年生エース西村海司を擁する大阪・清風、京都・洛南、愛知・愛工大名電といった全国区の名門が松江に集結。崇徳(広島)、岡山東商業、鳥取中央育英、松江工業、そして地元・安来を加え、県の内外から9校が参加した。

この強化試合で、ハイレベルなパフォーマンスを目の当たりにしたのが、島根県チャンピオンとして2026年春高全国出場を果たした安来だ。

原啓太選手(3年)は「まだ差は大きいなと思いました」と率直に口にした。
島本徠雅キャプテンは「スパイクも決定力が高かったりして、ミスの少ないプレーが多くて、これが全国だなと改めて実感しました」と語る。

全国を肌で感じること――これこそが、この強化試合を開催する大きな目的だ。

島根県は4年後の2030年に国民スポーツ大会の開催を控え、県全体での競技力向上に取り組んでいる。その国スポ強化指定校のひとつに名を連ねるのが、インターハイ28回、春高全国27回の出場を誇る安来高校男子バレーボール部だ。

玉木史朗監督はこう話す。「安来高校を責任を持つ立場ですけど、安来高校だけでではなくて、島根県のチームとして、強豪校と渡り合えるチームを作っていきたいなと思って日々活動しています」

島根県男子のインターハイ・春高での最高成績はベスト16に留まっている。しかし44年前、1982年のくにびき国体では県の選抜チームがベスト4に進出した実績がある。
全国での躍動を誓う安来の直近の目標は、5月29日(金)から出雲市(カミアリーナ・出雲工業高校)で開催される島根県高校総体(インターハイ県予選)での優勝だ。

島本キャプテンは力強く言葉を結んだ。「日本一のために。これからインターハイも始まるし、そういう場所で結果を残して、勝ち上がっていくことを目標に頑張っています」

そんな安来は、この思いを未来にもつなごうと独自のプロジェクトを展開。
2020年からスタートした「安来バレーボールクラブ」では、小中学生を対象としたバレーボール教室(毎週木曜・金曜)や合同練習・体験会を定期的に実施。バレーボールの強化・普及・発展を地道に積み上げている。

練習に参加した中学生からは「高校に行ったら、あんなに拾う選手になりたいなと思います」、「高校は安来高校に行きたいなと思ってます」といった声が上がった。次世代の担い手が、憧れのまなざしで先輩たちの背中を追い始めている。

島本キャプテンは「自分たち自身も、安来高校にもちろん勝ちに来ているんですけど、バレーが楽しいと思ってもらえるように」と語る。

2030年の主役となる小中学生たちとともに、島根一丸で必ず日本一を―。

TSKさんいん中央テレビ
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