花壇に残された幅13センチほどの穴。
「川の近くにあるこちらの住宅街でヒグマの足跡の様なものがみつかりました」
5月13日、札幌市手稲区前田の住宅の花壇で見つかった痕跡です。
市は現地調査の結果、クマの足跡ではないとしました。
しかし、油断はできません。
この春、北海道内各地では300キロを超える巨大なヒグマの目撃が相次いでいます。
さらに活動も活発になり、住宅近くでの目撃も増えています。
5月12日、知床の斜里町では道路脇にいるクマに接近した車が、クマに後部バンパーを壊されるなど、接触の恐れが高まっています。
札幌市は5月13日、2026年度初めてのヒグマ対策委員会を開催。
さらに5月15日から家庭菜園用の電気柵の貸し出しの受付も始めます。
電気柵の能力はどんなものか。
映像ではワイヤーに触れたクマがすぐに逃げ出します。
クマはワイヤーが安全かどうか鼻を使って確認する習性があり、その際、濡れた鼻に電気が流れて痛みを感じるのです。
今はまだ野菜や果樹の実りはない時期です。
ただ、札幌市のヒグマ防除隊の隊長・玉木康雄さんは、今からの対策が重要だといいます。
その理由は「シカ」です。
「野生動物の中でもシカは草木類が大好きなので、それを食べにシカが入ってくる。最終的に何を意味するかというと、食物連鎖のピラミッドを考えれば分かるが、シカを食べる上位種がクマ。クマも最終的に呼び込んでしまう」(札幌市ヒグマ防除隊 玉木康雄隊長)
ただ、電気柵の使い方には注意も必要です。
「例えば電圧が弱かったり、下草を刈ってないと電気柵自体が無効になってる可能性がある。管理が不適切ですと電気柵としての意味をなさない。設置するだけじゃなくて日々の保守管理もキッチリする」(札幌市ヒグマ防除隊 玉木康雄隊長)