来年度から授業料値上げの方針を示している熊本大学についてです。学生との意見交換会を行うなど値上げについての理解を求めている大学側ですが、学生からは「生活が厳しくなる」などの意見も根強く反対の署名活動には2000件の署名が集まっているということです。
熊本大学は今年3月、物価高などによる収益悪化を理由に来年度から全ての学年で
年間授業料を約11パーセント5万9000円値上げする方針を発表しています。
(年間59万4800円)
13日の定例会見で小川久雄学長は4月末に意見交換会を実施したと説明、教職員や学生、保護者合わせて50人が参加したということです。
【小川久雄学長】
「主な質問を上げると〈なぜこのタイミングでやるのか〉と。これは前から言っているが、大学の発展のためには今やらないといけないと説明した」
この意見交換会に参加した学生は。
【参加した学生】
「ネーミングライツとか寄付金キャンペーンをやったがそれでも足りなかったから上げざるを得ない、というストーリーを結構話していた。〈バイトで頑張ってためたのが学費に消える〉と考えたら、相当生活にも影響を与えるのではないかと思う」
学生によると、意見交換会の詳しい案内が出たのが2週間ほど前だったということで、参加したくてもできなかった学生も多かったのではと話します。
【参加した学生】
「多くの人に知ってもらってかつ納得出来る形で学費を上げることが大事だと思うので」「学生が意見をちゃんと言えるようにそういう時間をちゃんと設けてほしい。そこが一番です」
大学側は、これらの意見を受けて追加の説明会を実施すると発表。5月19日から3日間、昼休みにキャンパスごとに実施し、同時にオンラインでも参加できる方法にするとしています。
また、この3日間は保護者向けに、夜にもオンラインで説明会を開催する予定で、
別途、留学生向けにも英語での説明会を予定しているとしています。
【小川久雄学長】
「いろんな設備の修理や充実を先送りしている。それで本当にいいのか、大学が発展し続けるためには今やらないといけない」
学生たちからは。
【学生】
「今は親が出してくれていて、親の負担は増やしたくない」
【学生】
「物価が上がっているのも確かに分かるし、きついのも分かるが、できれば上げてほしくないと学生としてはある」
大学では現在、値上げに反対する学生らが署名活動を展開。13日までに2000件を超える署名が集まっています。
小川学長は、今後もより多くの学生や保護者に説明した上で、授業料の値上げについて夏のオープンキャンパスが始まる8月までに役員会で正式決定したいとしています。