小浜市内の旧市街地の一角に、このほど市内では初となる“水族館”がオープンしました。設立したのは福井県立大学の学生たちです。学生の情熱が詰まった水族館の魅力に迫りました。
色鮮やかな熱帯魚に、地元の若狭湾に生息する様々な魚。水槽の中を生き生きと泳いでいます。
5月1日に小浜市内にオープンした「おばま水族館」は、築120年以上の古民家を改装して造られました。風情ある館内には水槽が並び、海の魚や淡水にすむ魚合わせて60種類を展示しています。
「1階は立って見る水族館、2階は座って見る水族館がテーマ。魚好きの情熱がすべてに反映されていると思う」
生き生きと話すのは、この水族館を中心となってつくった館長の眞壁喜一郎さんです。
眞壁さんは県立大学海洋生物資源学部の4年生で、1年生のときに「魚好きの学生と地域を繋ぐ拠点を作りたい」と水族館を計画。空き家だった古民家を借り受けクラウドファンディングで寄付を募り、地域の協力なども得てオープンにこぎつけました。
「計画から一瞬だったがちゃんと進んでこれたと実感がある。同時に学生メンバー含め、地域の方や企業の支えがあってこそ」だといいます。
運営スタッフは全員が学生。もちろんみんな同じ学部で海や魚のことを学ぶ真の魚好きです。それぞれが各水槽を担当し来館者への説明も行うなど、大学で培った学びを発信する場でもあります。
眞壁さんは「展示法やプレゼンはそれぞれが思う好きなことを話すだけ。興味を持ってくれる人がいることを証明できてこちらはうれしい。学生がどれだけ全力を出せるか。関わった学生が、これから水産業界や生物の分野など色々活躍してほしい」と話します。
おばま水族館は、古き良き町屋ならではのゆったりくつろげる空間が魅力で、訪れた人にも大好評です。
「古民家の落ち着いた感じと水族館のワクワクがすごく合っていておもしろい」
「めちゃくちゃ楽しんでいる。小浜にこういうところない。うれしい。通おうと思う」
「小浜の海にこんな魚の種類がいることも知らなかったし、学生が水族館をつくるための努力とかすごいなと思った」
小さい頃から魚好きという眞壁館長、一押しの魚は…「当館メインのカサゴ水槽。ポイントは目、たまに目が合います。ほらこっち見てる!」
「『日本一住みたい水族館』 を目指していきたい。決して大きくはないが、小さな水槽で躍動感ある。魚がたくさん泳いでいる。小浜の古い町屋の良さも伝わったら…これからですね。学生がやっているからといって、ビジネス的なところがおろそかになってはいけない。維持させ、大切にされるにはどうしたらいいか考えていきたい」
魚好きの情熱が詰まった「おばま水族館」、地域住民の交流拠点として、また新たな観光スポットとしてどんな施設に育つのか―
学生たちの挑戦は始まったばかりです。
<おばま水族館>
通常料金:大人700円、
高校生以下300円、
未就学児は無料
※6月末まで小浜市民は一律100円