中東情勢の混乱が長期化する中、原材料や資材不足の影響が食品パッケージにも及んでいる。カルビーは値上げを避けるため、インク使用量を抑えた白黒パッケージに変更する対応を決定。消費者への影響を最小限に抑えようとする企業努力が広がりつつある。

なぜパッケージを変更?

パッケージの変更、なぜ白黒にしたのか、店頭への影響はどこまで拡大するのかフジテレビの智田裕一解説副委員長が解説する。

カルビーは12日、パッケージ変更を巡って、昼過ぎに農水省を訪れた。今回の方針の背景などについて説明を行ったとみられる。

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さらにカルビーは12日午後、メディアに新たなパッケージを公表した。『ポテトチップス』のうすしお味、コンソメパンチ、『かっぱえびせん』などの一部商品14品目が5月25日以降の出荷分から順次変更されるという。

パッケージを変更した理由について智田解説副委員長は「ナフサの供給をめぐる事態は商品パッケージの印刷にも支障が及ぶ新たな局面になってきた。カラーから白黒へと色を抑える形へ変更することで、商品の安定供給につなげたい狙いがみられる。」と説明した。

カルビー以外にも影響広がるのか?

そして、カルビー以外の商品にも影響が広がる可能性については「大手ハムメーカーの伊藤ハム米久ホールディングスは決算会計の場で、『インクを使いすぎない工夫をしていくことになる』と話していて、夏秋ごろには変化が目に見えてくるとの認識を示しています」と話した。

さらに、「大手調味料メーカーは新商品のパッケージの色を減らす策があると話しているほか、飲料や菓子メーカーからは色の変更などについて検討する余地があるとか可能性は排除できないなどの声も上がっている」と他企業への影響についても言及した。

今後、値上げなどの対応をとる可能性について智田解説副委員長は「農水省は食品産業で使われる資材について57品目を調査中で、うちカップ麺の容器や飲料ペットボトルなど12品目については大手業者から聞き取りを行った結果、『当面の供給には問題ない』との分析をしている。ただ菓子袋などはまだ調査中で影響を精査している段階」と話した。

その上で、「印刷や包装をシンプルにするなどの企業努力で消費者に負担がかからないようにしていこうとの思いを口にするメーカーも多く、企業によっては価格改定よりも商品パッケージなどの変更で、まずは対応しようという姿勢も見て取れるのが現状だといえます」との見方を示した。
(「イット!」 5月12日放送より)

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