前日に3位に転落したロッテが、土壇場で踏みとどまった。逆転勝ちでクライマックスシリーズ進出へ望みをつないだ。

試合前、円陣で井口資仁監督(45)は選手たちを前に「勝負ごとはどっちに転ぶか分からないので、だったら攻めて攻めて、攻めていこう。美馬に何とか10勝を」と鼓舞した。

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勝利のマウンドを託されたのは今季FAで加入した美馬学(34)。

3回2アウト1・2塁のピンチでにソフトバンク3番・柳田悠岐(32)の強烈な打球が強襲し、グラブに当てるも、自らの悪送球で先制点を失う。

美馬を援護したい打線の執念が実ったのは1点を追う5回だった。

2アウト1・2塁で打席に入ったのは前日から9番に降格した安田尚憲(21)。

「食らいついて気持ちで打った」という3球目。
ソフトバンク先発の東浜巨(30)の甘く入ったストレートを振り抜き左中間へタイムリー。ランナー藤岡裕大(27)が気迫のヘッドスライディングで生還し、逆転に成功した。

安田は86試合連続で4番も任されながら、打率は2割台前半。打順が9番に降格した前日も、ノーヒットで代打まで送られた。
負ければ崖っぷちの状況で安田は「打順は頭になかった。これからもいい場面で打つ」と意地を見せた。

援護をもらった美馬は得意のフォークボールを武器に、ソフトバンク打線を翻弄。8回途中まで得点を許さない。
2点リードの8回に2アウト2塁のピンチを招くも、指揮官はここまで11ホールド、防御率1.93と抜群の安定感を誇るセットアッパー澤村拓一(32)にリリーフ。

一発のある代打・デスパイネ(34)を2ストライクに追い込むと、ボール球となる156キロのストレートを挟み、最後は152キロの高速スプリットで空振り三振に。
マウンドで迫力の雄叫びを上げる。

これで2位の西武とのゲーム差は0.5。
井口監督は「全員が一つになり必死に戦ってくれた」と選手を称えた。

打線の助けで10勝目を上げた美馬は「なんとか福岡に行きたい」。CSへの自力進出はないが、諦めるわけにはいかない。最後まで可能性を信じて残り3試合を戦い抜く。

【11月5日プロ野球結果】
中日2-0DeNA
阪神8-7ヤクルト
広島5-4巨人
オリックス2-4楽天
ロッテ6-1ソフトバンク

(11月5日Live News αより)