ハンタウイルスの集団感染が疑われているクルーズ船をめぐり、現地時間11日夕方にも、乗客の下船作業が完了する見通しです。
乗客らおよそ150人を乗せたクルーズ船は、スペイン領カナリア諸島のテネリフェ島に到着し、10日には乗客の日本人1人を含む19カ国の94人が船を下りました。
スペインの保健相によりますと、11日は船の給油や物資の補給を行ったあと、午後から残る乗客の下船が進められる予定です。
オーストラリア行きの便には6人、オランダ行きの便には18人が搭乗する見通しで、順調に進めば、11日夕方には、乗客全員が船を離れるということです。
一方、船内には乗員ら34人が残る予定で、船はその後、オランダに向けて出航できる状態になるとしています。
また、WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は会見で、クルーズ船からフランスへ帰国した乗客に、ハンタウイルス感染が疑われる症状が出たことについて、「過度に心配する必要はない」と述べました。
テドロス事務局長は、乗客の多くが高齢で、慢性疾患を抱える人も少なくなかったとして、症状が必ずしもハンタウイルスによるものとは限らないと指摘しました。
そのうえで、「問題がないという意味ではないが、対応可能で、管理できる状況だ」と強調しました。
さらに、テドロス事務局長は、帰国した乗客らについて、42日間、健康観察を伴う隔離を行うよう助言していると明らかにしました。