新たな海のレジャーとして、魚をもりなどで突いてとる“魚突き”の人気が高まっています。
ただ、この人気レジャーを巡って漁業関係者とのトラブルが多発しています。

「イット!」が向かったのは、鳥取県の東に位置する岩美町。
日本海に面したこの町には、県内では数少ない砂浜と岩礁が混じった海岸があり、豊富な海の幸に加えシュノーケリングなどの海のレジャーも楽しめるスポットです。

この町の沖合で2025年7月、魚突きを行っていた男性と遊覧船が接触する事故が起きました。

男性は足の指を骨折しましたが、この事故はなぜ起きたのでしょうか。

遊覧船の船長は、当時の状況を「(現場は)そこを通らないと島巡りには行けないという出入り口だった。魚突きが1人いたのが見えたので、(見失わないよう)ゆっくり走行して気をつけながら走らせてはいたのだが、その自分が見つけた1人とは別の1人が潜っていて(接触した)」と話します。

船の航路で魚突きを行っていたため、気づくのが遅れたとみられています。

海に潜りやり状の道具で魚を突いてとる“魚突き”は新たなレジャーとして近年、人気になっています。
ただし、鳥取県では先端や持ち手の部分が完全に手から離れる“モリ”や“水中銃”の使用は全面的に禁止となっています。

また今回の事故を受け、鳥取県は安全対策のルール作りに着手。
今年度から、手に持って魚を突く“ヤス”を使う場合には、氏名や連絡先などを文書で提出を求める試みを開始しました。

さらに、魚突きを楽しむ際の注意点をまとめた動画をネット上で公開し、新たなトラブルの回避に努めています。

鳥取県漁業調整課・太田武行課長補佐:
一番船が行き交うところで、魚突きをやられたりとか、危ないのでこういったところでやらないようにと。あとは(潜る際には)目印「フロート」というブイや旗を立てたりするが、そういったものを使ってくださいというお願い事項を盛り込んだ。

魚突きの魅力と重要性を広めようと活動する団体の代表は、使える道具が管轄の自治体によってバラバラな状態なことなどがトラブルの一因としています。

一般社団法人 GREEN spearfishers・元起大智代表理事:
(自治体によって)ルールはふわふわしたような、あるようなないような。ちゃんと漁業者と遊業者が建設的に話をできる場を設けてお互い事故が起きないように、持続的に遊漁も漁業も未来に続けていけるようなレギュレーションを決めて、ルールを守りながらレジャーと漁業の共存共栄を目指したい。

各地の海岸でも起きている魚突きを巡るトラブル。
各自治体のルールを確認するとともに、地元の漁業関係者とコミュニケーションをとることが魚突きを楽しむ秘訣かもしれません。

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

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