鹿児島市の彫刻家で文化勲章受章者の中村晋也さんが、こちら新たな作品を制作しています。
2026年で100歳を迎える中村さんに、作品制作にかける思いを聞きました。
上片平健キャスター
「こちらは中村晋也さんのアトリエです。中村さんは真剣な表情で新たな作品制作に取り組んでいます」
大きな手の平が合わさり、その下に生まれた空間。
中には念仏を唱える人々の姿があります。
この作品を手がけるのは鹿児島市の彫刻家・中村晋也さん、99歳。
JR鹿児島中央駅前の「若き薩摩の群像」や、2023年に奈良県の薬師寺に奉納された「釈迦八相像」など、ダイナミックなモニュメントを数多く手がけてきた中村さん。
今から12年前、作品制作にかける情熱を次のように話していました。
中村晋也さん
「使命ですよね。僕がこれをしなかったら当分やる人はいないんじゃないか」
そんな中村さんが約2年前から制作しているのが、「かくれ念仏」を題材にしたモニュメントです。
鹿児島では江戸時代から約300年にわたり浄土真宗の信仰が禁じられました。
禁教下において、かくれ門徒の人々は洞窟などで念仏を唱え続け、その洞窟は県内各地に今も残されています。
2026年は浄土真宗の禁教が解かれて150年の節目を迎えることから、西本願寺鹿児島別院が中村さんに制作を依頼しました。
作品は高さ約3メートル、幅約1.8メートル、奥行き約1メートル。
2026年で100歳を迎える中村さんですが、作品制作にかける情熱が色あせることはありません。
中村晋也さん
Q.先生にとって作品とは?
「自分の足跡だから。いいも悪いも」
「でも、私がこの仕事を自分の生涯の仕事として選んだことは間違いではなかった」
Q.これからも作品は作り続けていく?
「そうでしょうね。それがなかったら中村晋也という人間はいない」
中村さんの魂が込められた作品は、富山県で鋳造され、10月下旬に西本願寺鹿児島別院でお披露目されるということです。