ハンタウイルスの集団感染が疑われているクルーズ船はカーボベルデを出発し、スペイン領のカナリア諸島に向かっています。
そのカナリア諸島から、陶山祥平記者が中継でお伝えします。
私の奥にあるのが、今回船が着岸するとみられる港です。
港の入り口ですが、こちらにはフェンスが張られていて、中の状況をうかがうことはできません。
一方、この港は、いわゆるコの字型のような形になっていて、こちら見えている岸壁はその1辺ということです。
さらに奥に見える船について、地元の方によると、こちらの港は船のドック機能、修復機能を持っているということで、何かしらの修復作業が行われているのではという話がありました。
私たちは未明から、こちらで取材を続けています。
けさの地元紙の1面ですが、こちらには今週末にも船が着岸する見込みと書かれていて、国内、島内でかなり関心が高いのが分かります。
──島民の方々の受け止めはどのような感じですか?
受け止めは極めてさまざまです。
多くの方が、この島というのはいわゆる観光業で成り立っているというような話がありました。
観光業に携わるタクシー運転手の方に話を聞くことができましたが、やはり、率直に今回、船が着岸するのは不安だという話がありました。
さらに今回、「コロナ禍のような状況にはなってほしくないと切に願う」と話していたのが特に印象的です。
一方で、同じ観光業でも、ホテルに勤める男性は極めて冷静な見方をしていて、乗客と島民が接触するタイミングはないと地元紙などで報じられていることから、かなり冷静な見方をされている方もいらっしゃいました。
ほかの島民の方々から多く聞こえてきたのが、怒りの声です。
なぜ、この島に着岸するのか、そして、この島に着岸する理由というのはどういったことなのかというのが、島民の方々から聞こえてきた声ではあるんですが、そういった説明が島民の方々に十分になされているか、島民の方々の理解が追いついているのかというと、現状、かなり疑問符が残るといった状況です。