鹿児島県・奄美大島の大和村にある、国の特別天然記念物アマミノクロウサギの研究飼育施設「Quru Guru(くるぐる)」が、オープンから1年を迎えた。記念式典では野生復帰の成果が報告され、入館料半額のサービスには多くの家族連れが訪れた。
けがをしたクロウサギを救う施設
「Quru Guru」は、アマミノクロウサギミュージアムとして大和村に設けられた施設だ。けがをしたクロウサギの治療やリハビリを行うことを主な目的としており、一般向けの見学も受け付けている。
オープンからの1年間で、来場者数は4万人を超えた。奄美大島という離島にある施設としては、地域の関心の高さをうかがわせる数字といえる。

式典で語られた「情報発信」への思い
記念式典では、大和村の伊集院幼村長があいさつに立ち、「引き続き奄美の貴重な生き物や自然の情報発信に努めたい」と述べた。施設が単なる保護・治療の場にとどまらず、奄美の豊かな自然を広く伝える拠点としての役割を担っていく姿勢が示された。
野生復帰の実績も報告
式典のなかでは、施設での活動成果として、交通事故などで保護されリハビリを行ったアマミノクロウサギなどを野生に返した事例が報告された。けがを負った個体が治療を経て自然へと戻るこのプロセスは、施設が果たす役割の核心といえる。

記念日は入館料半額、家族連れにぎわう
オープン1年を記念し、この日は入館料が半額となった。多くの家族連れが施設を訪れ、飼育されているクロウサギの様子を間近で観察した。さらに、施設内での繁殖に成功したルリカケスの親子の姿も見ることができ、訪れた人々の目を引いた。

奄美の自然を守り、次の世代へとつなぐ取り組みの場として、「Quru Guru」は地域に根ざした存在感を着実に示している。
