2026年5月1日で、導入から1か月となる自転車の"青切符"制度。交通ルールの分かりづらさが指摘されるなか、意外な影響も出ている。

反則金は最高で1万2000円

「きょうから自転車の青切符制度が始まるので注意して下さい」。警察が街なかで指導を始めた2026年4月1日。自転車の交通違反に対する、いわゆる"青切符"制度が始まった。

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対象となる交通違反は113種類で、反則金は最高で1万2000円。導入から1か月。警察によると県内では4月29日までに一時不停止などで38件の青切符が切られた。

福岡市の商店街で自転車に乗る高齢の女性に話を聴くと「覚えきれないほど罰則があるから…」と困惑する一方で「歩道を勢いよく若い人たちがシューと行くのは、減ったかな」と話す。

原則、自転車は車道の左側走行が義務づけられているが、取材中に逆走する自転車に遭遇。自動車を避けるが、自転車は歩道に乗り上げて走り続けた。

その一方で、専用の標識がある場合や子どもや高齢者。自動車の通行量が著しく多い道路では、例外的に歩道での走行が認められている。

分かりにくさが多い自転車の交通ルール。自転車通勤をしている女性は「道が分からないところでは、変に行って交通ルールを破っても良くない」

「通勤する道は、どんな道なのか分かっているが、別の場所に行くときは『自転車に乗るのをやめよう』と思うときもある」と話す。

自転車の販売が1割ほど減少

自転車販売店ではある"異変"がおきていた。

福岡市中央区の『自転車のいいとも』の吉田裕仁店長は「冬の間に乗らない自転車の空気が抜けていて、春になると皆さん、メンテナンスに持ってくるはずが、例年に比べるとちょっと数量が少ない。やっぱり乗り控えをしている」と話す。

自転車の"乗り控え"だ。青切符制度が始まり、ライトやカゴなどの売り上げは伸びている一方、この店では自転車の販売が1割ほど減少しているという。

「警察官が、全部の交差点を見張っていたり、取り締まりをしたりするわけではないが、ものすごく窮屈に感じるので自転車に乗るのが少し億劫になる」(『自転車のいいとも』吉田裕仁・店長)。

警察官による指導(2026年4月)
警察官による指導(2026年4月)

店では、利用客から制度の質問を受ける機会も増えているが「私を含めて自転車ユーザーは正確な情報が分からない。どうしたらいいんだろうって、分からない状況で制度が始まっている」と吉田店長は困惑の表情を浮かべていた。

制度開始から1ヵ月。分かりにくさが、いまだ拭えないなか、福岡県警は「引き続き広報活動を強化し、ルールの周知に努めたい」としている。

(テレビ西日本)

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