衣替えのシーズン、あなたのクローゼットには「もう着ない」と分かっていても捨てられない服が眠っていませんか?

実は、捨てたいけれど捨てられないものは、服に限りません。バイクのヘルメット、10年以上クローゼットに眠るウエディングドレス、ハイブランドの紙袋…。皆さん、それぞれに「捨てられない理由」を抱えているようです。

大阪・岸和田市に登場した画期的なお店は、市とタッグを組み、不用品を「ごみ」にしない、まさに“断捨離の救世主”のような場所です。

ごみを減らし、家計も助け、さらに捨てる“罪悪感”からも解放してくれる話題のスポットを取材しました。

■約1500万人が利用するネット上の掲示板『ジモティー』がリアル店舗に

岸和田カンカンベイサイドモールにある「ジモティースポット」。

ジモティーとは、およそ1500万人が利用するネット上の掲示板で、要らなくなったものを欲しい人に譲ることができるサービスです。近所に限定して直接手渡しできるのが特徴ですが、「知らない人と直接やり取りするのは怖い…」という方も。

そんな方のために生まれたのが、「ジモティースポット」。リアル店舗で安心して不用品を持ち込んだり、購入したりできる場所なのです。

【ジモティースポット貝塚・岸和田 中出一成さん】「自宅にあるまだ使えるものを持ち込みいただき、安価にお譲りする、ネットの掲示板ジモティーのリアル店舗のお店になります」

【秦令欧奈アナウンサー】「よく聞くジモティーのリアル店舗!」

■「スーツ上下セットで1500円」破格の商品がずらりと並ぶ店内

店内に入ると、まずずらりと並ぶ衣類が目に飛び込んできます。

【秦令欧奈アナウンサー】「こんなジャケットとかも置いてありますよ。しかもこれ、パンツも付いてます?」
【ジモティースポット貝塚・岸和田 中出一成さん】「そうですね、上下セットで」
【秦令欧奈アナウンサー】「スーツ1500円ですよ!」

さらに驚きは続きます。

【秦令欧奈アナウンサー】「オーブントースター300円ですよ。トーストより安いんじゃないですか」

思わず笑いが漏れてしまうほどの価格設定ですが、これにはちゃんとした仕組みがあります。

■日が経つごとに値引きしていく仕組みに

このお店は、買取ではなく不用品を「0円で引き取る」システムになっています。仕入れ費用がかからないため、価格を思い切って下げられるのです。

1日に100点以上のものが持ち込まれるため、在庫がパンクしないよう、日が経つごとにどんどん値引きしていく仕組みになっています。

そして店内には、なんと「0円コーナー」まであります!

【秦令欧奈アナウンサー】「これが0円なんですか?ぴったりですよ」

食器類は未使用品も多いようで、店員さんによると「半分ぐらいは未使用品」とのこと。紙に包まれた新品同様のものが棚にひっそり並んでいることも。掘り出し物を探す宝探し感覚で楽しめるのも、このお店の魅力のひとつかもしれません。

■岸和田市民と貝塚市民のみが不用品を持ち込めるシステム

実はこのジモティースポット、地元の岸和田市と貝塚市がタッグを組んで行っている事業で、岸和田市民と貝塚市民のみが不用品を持ち込めるシステムになっています。

【岸和田市 環境農林水産部 柿花英太郎さん】「岸和田市と貝塚市で、ごみ処理に関しては、おおよそもう30億円超えるような費用がかかってるんですけども」
【秦令欧奈アナウンサー】「年間ですか」
【岸和田市 環境農林水産部 柿花英太郎さん】「そうです。1番のメリットは、ごみの減量化です」

3月だけで、およそ10トンものごみの削減に成功したといいます。

また、リサイクルショップでは「発売から3年以内の商品のみ」などと年数制限がある場合が多いですが、ジモティースポットはほとんどが引き取り可能。(一部引き取り対象外の物もあり)
さらに、粗大ごみの処分には費用がかかるようになった今、節約の観点からも注目を集めています。

【週1回通うという客】「粗大ごみは(捨てるのに)料金かかってしまうんで。それだったらもうジモティーさんに頑張って持ってきて、節約する。物価高ですし、ごみでお金を使いたくないっていうのもありますから」
【秦令欧奈アナウンサー】「愛好家ですね」
【週1回通うという客】「はい、大ファンです!」

ちなみに神奈川県川崎市では、2年前にジモティースポットができたことで、ごみ処理に関わる費用を年間およそ6700万円も削減できるようになったそうです!

■ジモティースポットのヘビーユーザーは1年で「20万円」

ジモティースポットを上手に活用している方のご自宅にお邪魔すると、あらゆるところにジモティースポットで購入したものが!自転車用のヘルメット(500円)、ディフューザー(500円)、キッチンの棚、お孫さんが遊ぶおもちゃまで。

食器棚を開けると、ずらりと並ぶ大量の食器が目に飛び込んできました。

【秦令欧奈アナウンサー】「すごい量ありますよ」
【石橋さん】「たくさんあるでしょ」

気に入ったら即購入し、飽きたら引き取りに出してまた新しいものを購入する、というサイクルを繰り返しているそう。この1年でなんと20万円を使ったといいます。

【石橋さん】「やっぱり生活が豊かになりますよ。お安いですから。それで楽しめたらいいじゃないですか」

■「必要なときだけ買って、使い終わったら引き取ってもらう」使い方も

このお店には、ちょっと面白い使い方をしているお客さんもいるそうです。

【ジモティースポット貝塚・岸和田 中出一成さん】「ゴールデンウィークの時期とかもすごく売れるんですけども、お孫さんがやってきてベビーカーが1台必要なんだと。お孫さんがゴールデンウィーク明けてお戻りになると、また持ってきて戻しておくねと」

【秦令欧奈アナウンサー】「それめちゃくちゃいいですね!」

ベビーカーやスーツケースを「必要なときだけ買って、使い終わったら引き取ってもらう」という使い方も広がっているそう。まるで“モノのシェアリング”のような感覚で、保管場所に悩む都市生活者にはうれしいシステムです。

今ある商品のなかで最高額は、電動カート10万円。値札を付けるとき、手が「震えた」ほどの金額だったそうです。

ごみを減らし、家計も助け、さらに捨てる“罪悪感”からも解放してくれる「ジモティースポット」。近くに店舗がある方は一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

(関西テレビ「newsランナー」 2026年5月1日放送)

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