旬の味覚や話題のグルメを紹介する「タベタイ!」。今回は山の恵みを贅沢に味わう料理です。
4月29日に今年の営業を開始したばかりの馬場島荘。山を知り尽くした店主のこだわりの料理とは。
打ち立ての香り高い蕎麦。そして春の息吹を味わう山菜の天ぷら。ここでしか楽しめない山の恵みたっぷりのメニューです。
剱岳を間近に望む上市町伊折。ここから奥へおよそ8キロ、剱岳早月尾根ルートの登山基地として知られる馬場島に建つ、唯一の宿泊施設「馬場島荘」です。
冬季休業を終え、4月29日に春の営業をスタートしました。
池田則章さん、75才。長年趣味としていた蕎麦打ちの特技を生かし、ここで「手打ちそば」をふるまっています。
*池田則章さん
「(そば打ちの)難しいところはここかな。最初に隅々まで水を回してやらないとあとで切れてしまう。ここの水はね、やっぱり剱岳からの湧き水と言えばいいか、軟水だと聞いとるんですけど、ここで打ったのと、うちで打ったのと全然味が違うんです。そして、ここの水で茹でて冷やすとまた違いますし」
*池田則章さん
「ここからが登山口ですね。この急登が20分ほど」
現役時代、山岳ガイドとして活躍した池田さん。幾度となく剱岳に登ってきた池田さんにとって、ここ馬場島はかけがえのない場所です。
*池田則章さん
「この辺カタクリが一面になっとったん、あ、まだありますね。なごりのカタクリ。この季節の移り変わりがまたいいんですよ。今はこの新緑でしょう。大好きなところです」
そしてこの時期、山には多くの恵みが。山菜です。
*池田則章さん
「これ『コゴミ』、あく抜きせんでいいで、さっぱりしています。これ全部取ったらね、来年から出てこんようなる。だから半分か3分の1くらい残してある。山菜天ぷらと蕎麦がまた合うんです」
雪解けとともに顔を出し、春の訪れをつげる山菜。カラリと天ぷらにするとほろ苦さと、春の香りを楽しめます。
そして、丹精込めて打つ池田さんの蕎麦。剱岳が育む天然の湧水が、蕎麦の旨味を最大限に引き出します。
力強い大地の恵みといっしょにいただく馬場島荘の手打ちそばです。
*池田則章さん
「塩で食べてください。うまいです。コシアブラ、春をいただきました」
大好きな馬場島に腰を据えて6年目の春。池田さんはこれからも旬の味覚と共に馬場島の魅力を伝えていきます。
山菜の天ぷらは6月上旬ころまで楽しめます。
手打ちそばの提供は土・日・祝日のランチタイムで、限定15食。予約をしてからのお出かけがよさそうです。