8年前の西日本豪雨で被災した当時、中学生の女性がこの春、倉敷市真備町に帰ってきました。夢は、地元の人が集うカフェを開くこと。今、大きな一歩を踏み出しました。
(川相愛佳さん)
「パフェの構想を考えている。抹茶だったらどういう抹茶を入れようかと」
川相愛佳さん(23)。2025年、菓子作りを学ぶ大阪の専門学校を卒業しこの春、3年ぶりにふるさとの倉敷市真備町に帰ってきました。オープンを間近に控えた地元のカフェに就職したのです。
(川相愛佳さん)
「(地元の)周りが変わりすぎていて被災の時から発展している。真備町になかったマクドナルドもできていた」
カフェがある場所は8年前の西日本豪雨で建物の大部分が浸水した「まび記念病院」のすぐそば。当時中学3年生だった愛佳さんの自宅も屋根の高さまで浸水し約1年間、仮設住宅での生活を余儀なくされました。
(川相愛佳さん<当時15歳>)
「自分の家がないからショックだった。大切な物もドロドロだった」
その後、菓子作りを学ぶため製菓科がある高校に進学します。
(川相愛佳さん<当時18歳>)
「被災して真備町から店がなくなった。電気もなくて真っ暗で。自分の店がみんなの集まる場所になれば」
真っ暗になったふるさとに明かりを灯したい…。真備町に地元の人が集えるカフェを作ることが愛佳さんの夢になったのです。
大阪にある菓子作りの専門学校に進学するためふるさとを離れたのは3年前のことでした。
(川相愛佳さん<当時19歳>)
「不安が大きいが楽しみでもあるので頑張りたい。絶対帰ってくるので元気で待っていてほしい」
2026年2月、真備町にできるカフェが社員を募集していることを知った愛佳さんはすぐに応募しました。
(カフェのオーナー 磯井哲章さん)
「めちゃくちゃ熱い思いがあった。真備を盛り上げたい、真備で必ず店を出したいと。人あたりもいいし、カラオケもうまい」
自分の店を持つという夢への大きな一歩を踏み出した愛佳さん。高校生の時から練習を続けてきた自慢のシフォンケーキもいよいよデビューです。
(川相愛佳さん)
「前に進む人が多いが、トラウマになって「雨が降ったら怖い」と聞く。私もそう。私が店を出すことで、ここに集まればみんなに会える、思いや気持ちを話せる場所になれば」