5月10日は「母の日」。愛媛県松前町にある園芸農家では贈り物の定番のカーネーションが出荷の最盛期を迎えていて、1日もスタッフが作業に追われました。ただ今年で生産・出荷は最後。背景に長引くウクライナ紛争や中東情勢などの影響があります。
松前町の竹中園芸では10年前から「母の日」のカーネーションを育てていて、今年はあわせて3万ポットを出荷します。1日朝もスタッフが枯れた葉などを丁寧に摘み取った後、商品のラベルをつけて出荷の準備を進めていました。しかし経営者からは思わぬ一言が聞こえてきました。
竹中園芸・竹中伸枝さん:
「やはりポットや土や肥料の価格がちょっとずつ上がっていて、今年いっぱいで止めようかなと思っている」
物価高騰の波を受け、今年でカーネーションの出荷を止めることを決断。竹中さんによりますと、ウクライナ情勢や中東情勢を受け、この数年でコストが1~2割上昇。
負担が去年と比べ90万円も増えました。
値上がりしたのは、石油由来のビニール製ポットや、海外から輸入するため輸送費がかさむ肥料や土など。またハウス内の温度の調整はボイラーを使っているものの、今年は曇り空が続いたため、特に燃料の重油の費用がかさんだということです。さらにカーネーションならではの苦労も…
竹中さん:
「母の日に合わせて咲かせるのは、天候などの影響をかなり受けるので、本当に難しい」
カーネーションは、母の日に合うように咲き具合などを細かく調整。臨時で人手を増やすなどして対応してきたと言います。
竹中さん:
「1つ1つのお花がどなたかのお母さんにお届けになると思うので、より大切に育てさせてもらった。10年間『母の日』のお花に携われて本当にうれしく思ったので、今年最後になるんですけど大事にお届けできたらと思う」
世界で起きている紛争の高波が遠い愛媛の農家にも押し寄せ、暗い影を落としています。
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