大阪・関西万博の来場者輸送のため導入した「EVバス」をめぐり、大阪メトロが路線バスなどへの転用を断念したことについて、福岡県北九州市にある販売元の会社が「契約の解除は認められない」と回答したことがわかりました。

大阪メトロは、大阪・関西万博の期間中、会場内外の輸送や大阪市内でを運行するオンデマンドバスとしてEVバス・計190台を福岡県北九州市の「EVモーターズ・ジャパン(以下、EVMJ社)」から購入しました。

万博終了後は路線バスへの転用を計画していましたが、大阪メトロは万博会期中に不具合が相次いだことや、その後の安全点検で潜在的な欠陥が見つかったとして「多額の費用をかけても潜在的な欠陥を解消する見通しが立たず、大阪市内を走る公共交通として安全性・長期的な安定性を確保できないと判断した」と、路線バスへの転用を断念しました。

その後、大阪メトロは先月、大阪市議会議員との意見交換会で「EVMJ社と契約を解除して購入代金の返還、違約金請求と車両の引き取りを求めている」としたうえで「回答いかんによっては提訴提起することも必要だと考えている」と説明していましたが、EVMJ社は4月30日、この件に関する見解を公表しました。

それによると「現在に至るまで、安全性および機能性については、納入手続後も継続したアフターサービスを通じて確認および改善を進めている」としたうえで、「大阪市高速電気軌道株式会社(大阪メトロ)が弊社車両の運用を停止したのは、あくまでも同社の個別判断によるもの」と主張。

そのうえで「契約解除の有効性を争う方針としており、すでに大阪メトロ側に解除は認められないと回答した」としています。

一方、EVMJ社は「資金繰りが維持できなくなる懸念が生じた」として先月、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請。

負債総額は約57億円にのぼるということです。

EVMJ社は、スポンサーを募って事業の再生を図るとしていて「民事再生手続き申立て後も従来のアフターサービス体制を継続しており、お客様には今後も安心して弊社製品をご使用いただけます」としていますが、今後の対応が見通せない状況となっています。

関西テレビ
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