岩手県大槌町で相次いで発生した2カ所の山林火災は、4月27日で6日目に入った。焼失面積は1618ヘクタールに拡大し、平成以降では国内2番目の規模となっている。懸命な消火活動が続く一方、山間部では延焼が止まらず、全国から集まった消防隊が昼夜を問わず対応に当たっている。
平成以降国内2番目規模の焼失
岩手県大槌町で相次いで発生した2カ所の山林火災は、発生から6日目となる4月27日も鎮圧のめどが立っていない。
午前10時ごろには、大槌高校付近で新たに火の手が確認された。火災は依然として沈静化する気配を見せていない。
県によると、27日午前6時時点の焼失面積は、小鎚地区で446ヘクタール、吉里吉里地区周辺で1172ヘクタールに拡大した。いずれも26日より100ヘクタール以上広がり、合計では1618ヘクタールに達した。
この規模は、2025年2月に大船渡市で発生し3370ヘクタールを焼いた山林火災に次ぎ、平成以降で国内2番目である。
緊急消防援助隊約1400人態勢で消火
延焼が続く中、県外から駆け付けた緊急消防援助隊は、27日現在約1400人態勢で地上消火が行われている。
新潟市消防の宿営地では、隊員たちが仮設ベッドで寝泊まりしながら活動を続けている。
2025年の大船渡市山林火災でも消火に当たった新潟県・長岡消防本部の白井聡消防司令長は、「人が入りにくい場所が燃え、拡大すると消火が追いつかない」と現状を語る。
住宅地守る防御戦続く
火災の脅威は、震災後、全国的に知られている場所の近くにも及んでいた。亡くなった人に受話器から思いを伝える施設「風の電話」だ。
浪板地区の「風の電話」周辺では最近まで煙が見られたが、懸命の消火活動により“心のより所”は守られている。
一方で、町内には依然、住宅地に迫っている場所もあるが、地元の消防は「消防機関が24時間態勢で活動しており、住宅への延焼を防御できている状態」と話している。
27日、町内では山林火災が発生して以降、初めて雨が降った。
観測地点では午後5時までの3時間降水量が1.5ミリを記録し、住民からは「少しでも雨が降ってくれればありがたい」と、さらなる降雨を望む声が聞かれた。
