岩手県大槌町の2ヵ所で相次いで発生(4月22日)した山林火災は、25日で4日目、町の外に新たな避難所が開設されるなど新たな動きがみられた。
24日夜、大槌町の浪板地区の住民が撮影した山林は、住宅街からもはっきりと赤い炎が確認できる。
大槌町の小鎚地区と、約10km離れた吉里吉里地区周辺で、相次いで発生した山林火災は25日で4日目、吉里吉里地区周辺の火は北側にある浪板地区にも迫り、住民は不安を募らせる。
浪板地区の住民は「結構囲まれて火がどんどん夕べのうちに増えた。火の行方、風の流れを見ながら不安な夜を過ごしている」と話す。
県によりますと午後3時時点の「焼失面積」は、24日に発表された合計、約730haから更新されておらず、避難指示の対象も変わらず町の人口の約3割にあたる3233人に上り、開設された避難所には、25日午後3時時点で、合わせて246人が避難している。
この避難所をめぐる動きは日々変化し、隣の山田町では陸中海岸青少年の家に、避難所が開設された。
大槌町では避難指示区域が広がり、使える避難所が限られているため、町内の5ヵ所以外に、隣接する山田町と釜石市で、それぞれ1ヵ所の避難所を設置した。
避難対象の大槌町民は「(避難所は)吉里吉里はいっぱいだから、こっちに来た。ベッドも風呂もあるというし」と話し、山田町の避難所に来た。

課題も浮き彫りとなってきた。
懸命の消火活動が続く沢山地区は、避難指示が出されている中、ペットを同伴できる避難所が少ないため、逃げることをためらう人もいる。
沢山地区の住民からは「猫なんだけど命があるから、見殺しにできないと思って」などの声が聞かれた。

ペットについての課題に対応するため釜石市の「保護猫アンドゥ」が、無料で猫や犬の一時預かりを開始、釜石保健所が相談窓口となっている。
保護猫アンドゥ管理責任者 鈴子真佐美さん:
被災した人たちのつらい思いを助けるつもりで預かっているので、安心して預けてほしい。

25日からは、東京都や栃木県の消防などが新たに加わり、地上では引き続き消火活動が行われる。
