発生から3日目の4月24日、岩手県大槌町には山林火災の専門家が入りました。
その専門家の見解を現地から伝えてもらいます。(報告:中條奈菜花アナウンサー)

大槌町中心部にある城山公園からお伝えします。
火災発生から3日目の24日も、後ろの山から煙が上がっていて町中が白く覆覆われています。

山林火災の専門家・千葉大学の峠嘉哉准教授にお話しを伺います。

Q:峠さんは24日大槌に入られました。率直にどんな印象をお持ちですか?

峠嘉哉准教授:
実際に見たら非常に広い領域に広がっているのが見えて、このくらいの規模になるとたちまちのうちに消防力によって消すのは難しい。どのくらい拡大してしまうんだろうと私自身も恐怖感を持っています。

Q:今回の山林火災は2カ所で発生しています。飛び火の可能性はあるのでしょうか?

峠嘉哉准教授:
今回は2か所で起こっていて、その距離は10kmと距離が離れている。飛び火が飛びやすいといっても10km飛ぶというのは簡単なことではない。しかもその2つの林野火災の間には山林があるにも関わらず、火災が起きているのはこの2つしかないことを考えると、飛び火ではなく独立した2事例だと考えています。

Q:山林火災には種類があります。落ち葉や下草が燃える現象は「地表火」と呼ばれる一方、枝や葉といった木の全体が燃える現象は「樹冠火」と呼ばれ、この樹冠火が起きると飛び火が発生し延焼が広がりやすくなります。今回の火災についてはどうみていますか。

峠嘉哉准教授:
今回は出火してから24時間くらいの間に焼損面積が約200ヘクタールにまで至りました。日本での去年より前を振り返ると、200ヘクタールというのは数年に一度くらいしか起こらない規模です。24時間でそのような規模になったという延焼速度の速さを考えると樹冠火が起こった可能性が高いとみています。

Q:今後も大槌町は乾燥した状態が続きそうです。住民の皆さんへの呼びかけを。

峠嘉哉准教授:
今回の出火当日は、乾燥・強風の条件にありました。大槌町だけで林野火災が起きている状態ではありますが、乾燥や強風はもう少し広い領域で起こるものです。例えば三陸全体で今は林野火災が起きやすい状態だという認識の中で、火の取り扱いに注意するということは、大槌町だけでなくもう少し広い領域で考えていただきたいと思います。

この後も必死の消火活動が続きます。

岩手めんこいテレビ
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