ホルムズ海峡封鎖の影響でプラスチックの原料「エチレン」の生産稼働が過去最低になっています。
石油化学工業協会によりますと、食品の包装材や日用品などに使われるプラスチックの原料「エチレン」の3月の生産設備の稼働率は68.6%でした。
稼働率が70%を下回るのは統計開始以来初めてで過去最低の水準です。
エチレンは原油を精製する過程で得られる「ナフサ」からつくられますが、ナフサの約7割以上を中東からの輸入に依存しています。
エチレンの生産設備は停止すると再稼働に時間がかかるため、中東情勢の悪化によりナフサの調達が困難になる中、設備の稼働を維持するために各社がエチレンの減産を始めたことが、稼働率の低下につながりました。
また、3月のエチレン生産量は、27万2600トンと前の年の同じ月と比べて38.8%減少しています。
石油化学工業協会は、「ただちに供給が困難になる状況ではない」としたうえで、今後は中東以外からのナフサ輸入を増やすなど対応を進めるとしています。