アメリカのウィスコンシン大学で昇進した同僚の水筒に有害な化学薬品を混入させたとして訴追された日本人研究者が、「死に至らない程度」の分量を十分に認識した上で、犯行に及んでいた可能性があることがわかりました。
逮捕・訴追されたウィスコンシン大学インフルエンザ研究所の研究者、クロダ・マコト容疑者(41)は、4月はじめ、同僚の男性の水筒に化学薬品を入れ、危険行為などの疑いがもたれています。
犯行の際、クロダ容疑者は研究で、DNAの情報を元にタンパク質を作り出す役割を担っているRNA(リボ核酸)を抽出する際に使う、パラホルムアルデヒドとトリゾールを混ぜた化学薬品を自身の研究室の冷蔵庫から取り出し、注射器で男性の水筒に入れたほか、研究室で履く靴にふりかけたと供述しているということです。
事件発覚後、クロダ容疑者の上司で日本人の教授が研究員らに警察の捜査を知らせたところ、クロダ容疑者が「私がやりました。本人にも伝えました。大変、申し訳ありません」と日本語で返信し、犯行を認めたということです。
警察は、被害者の男性が昇進したことなどにクロダ容疑者が不満を募らせ、「死に至らない程度」の薬品の分量を十分に認識した上で犯行に及んだとみて調べています。