中東情勢の悪化で石油製品の供給が不安定な中、岩手県内の歯科医療の現場では手袋などが品薄となっています。
現時点で治療に影響は出ていないものの「先行きが見えない」と危機感が高まっています。
盛岡市内の歯科医院、治療の現場では石油由来の製品が多く使われていますが、中東情勢の悪化が供給に影を落としています。
県歯科医師会 和田武彦専務理事
「患者一人一人に使う使い捨てのグローブ(手袋)。注文しても手に入らない状態」
県内の現状を語るのは、この医院の院長で県歯科医師会の和田武彦専務理事です。
医療用の手袋と患者が着用するエプロンはいずれも石油由来ですが、原油の輸送ルートのホルムズ海峡を巡りアメリカとイランが対立する中、1カ月ほど前から入手困難となっています。
医療用手袋については、高市総理が5月から5000万枚放出する方針を示していますが、患者ごとに交換して使う消耗品のため「不十分では」との見方もあります。
県歯科医師会 和田武彦専務理事
「1日(1医院で)数十枚は使うことになる。現時点ではどこもストックはあると思うが、その先の見通しは全くない」
このほか医療機器を清潔に保つための「滅菌バッグ」も確保が難しくなっていて、現場では安定した供給を切望しています。
和田専務理事は「歯科だけではない。大きな病院もあるので、早く停戦して十分に物資が行き届くことを願っている」と話していました。