平川翔也アナウンサー:
TSKとJALのコラボ企画。スタジオにはJALふるさとアンバサダーの藤田エミさんです。今回は、松江市でユニークなレストランを訪ねたそうですね。
JALふるさとアンバサダー・藤田エミさん:
雰囲気があって大変素敵なレストランだったんですが、地元出身のオーナーにはある熱い思いがありました。
松江市玉湯町、玉造温泉街から少し山間に入った大谷地区、そこに小さな校舎があります。
かつての大谷小学校は5年前、閉校となりましたが、併設されていたかつての幼稚園とともに、ほぼ当時のままの姿で残されています。
JALふるさとアンバサダー・藤田エミさん:
中は広々として素敵な空間が広がっています。
薪ストーブが迎えてくれるレストラン「火と時」。
ストーブの火とともにあたたかなひと時を過ごしてほしい。
そんな思いが込められたネーミングです。
人気メニューは「オン・ザ・パスタ」。
パスタの上にハンバーグ、1皿で2度おいしいメニューです。
JALふるさとアンバサダー・藤田エミさん:
自家製のトマトソースとジューシーなハンバーグがとてもマッチしていて、おいしいです。
このほかにも、季節の食材を生かしたパスタに、セットの自家製パンも人気です。
オーナーの下山嘉真さん(31)は、地元・松江市玉湯町の出身です。
JALふるさとアンバサダー・藤田エミさん:
ランチをいただきました。おいしかったです。素敵な雰囲気のお店ですね。
下山嘉真さん:
ありがとうございます。
いい環境でやらせてもらっているなと思っています。(料理は)「島根県住みます芸人」の奥村隼也さんがもともと料理人で、メニュー開発を一緒にやって、料理も作ってくれています。
下山さんは生まれも育ちも、玉湯町。
地元の観光協会に勤めていましたが、2024年、食で地域を盛り上げたいと会社を立ち上げました。
オリジナルの和菓子を作り、各地のイベントなどで販売しながら、玉湯町の魅力を発信。
そして、2025年5月、ここ旧大谷小学校に「火と時」をオープンしました。
JALふるさとアンバサダー・藤田エミさん:
松江市の中でも、玉湯にこだわるのはどうしてでしょうか。
下山嘉真さん:
僕が玉湯町の出身なんですけど、周りの方に育ててもらった、地域が僕を育ててくれたという思いがすごくあって、恩返し、玉湯のために何かできることはないかなとずっと思っていた。
地域を盛り上げる力になりたい…
下山さんは高校生になると、同世代中心のボランティアグループに参加。
地域の文化祭の手伝いや小学生のキャンプのサポートなど、地域に根ざした活動に取り組んできました。
下山嘉真さん:
玉湯のことを好きになってくれる、僕みたいに、記憶の中でうれしかったことが残っていくような手助けができるのではと感じた。
子どものころに感じた「地元」ならではの楽しさや安心感。
それを次の世代の子どもたちにも同じように感じてもらい、地元を好きになってほしいと下山さんは考えています。
しかし…
JALふるさとアンバサダー・藤田エミさん:
「大谷小学校」がなくなってしまったことについてはどのように思われますか。
下山嘉真さん:
寂しい気持ちはあります。そこに学校があるのに生徒がいないというのは寂しい気持ちはあるのですけど、玉湯を思って子どもたちが育ってくれるのが、自分の中では大事なので。
島根県内では、最近6年間に小学校24校が閉校。
少子化に伴って、各地で再編が進んでいます。
ここ大谷小学校も、2021年、下山さんの母校、玉湯小学校と統合。
新しい義務教育学校になりました。
かつての学び舎から子どもたちの姿が消え、残された建物だけが時を刻む地域も少なくありません。
そのなかで、大谷小学校の施設は松江市から地域の一般社団法人に譲渡、イベントスペースやレンタルオフィスとして活用されています。
現在は「火と時」をはじめ、4社が入居、地域に活気が残されています。
下山嘉真さん:
始めた時には想定してなかったくらい、お客さんに来てもらっている。すごくうれしいです。大谷小学校はもちろん、玉湯町に興味を持ってくれることがすごくうれしいので。
温泉だけではない、玉湯町の魅力を知り、足を運んでもらおうと下山さんはレストランの名前やコンセプト、料理の内容などを工夫。
いまでは1週間に200人ほどが訪れるなど、にぎわいづくりはいまのところ順調です。
JALふるさとアンバサダー・藤田エミさん:
今後の目標や展開はありますか。
下山嘉真さん:
島根県や玉造温泉や玉湯町の知名度が上がることによって人口も増えるのではと思ってますし、帰る場所、雇用を生む場所をつくりたい。玉湯の為地元の為、地元の皆さんが笑顔になる為、僕の中の根幹にある思いはぶらさずにやっていきたいと思っています。
人口減少の波が足もとにも及ぶなか、下山さんの奮闘が続きます。
平川翔也アナウンサー:
小学校がなくなってしまうのは、地域の人にとってはやはり寂しいことですよね。
JALふるさとアンバサダー・藤田エミさん:
はい。旧大谷小学校はもともと持つ、木の温かみを生かして改築されていて、どこか懐かしく、もう一度伺いたいと思わせる雰囲気がありました。学校はなくなっても、人が集ってほしいという下山さんの熱い思いを感じました。
平川翔也アナウンサー:
藤田さん、ありがとうございました。
JALふるさとアンバサダー・藤田エミさん:
ありがとうございました。