中東情勢悪化の影響は農業にも及びそうです。
生活に欠かせない重要な野菜として、4月から国の「指定野菜」になったブロッコリー。
農家は今後避けられない資材や肥料高騰を懸念しています。
中国地方最高峰の大山を望む畑。
鳥取県大山町は西日本有数のブロッコリーの産地として知られています。
安部大地記者:
健康志向の高まりで消費量を伸ばし、食卓になくてはならない存在になったブロッコリー。この春、約50年ぶりに国の「指定野菜」に追加されました。
「指定野菜」は「生活に欠かせない重要な野菜」を国が定める制度で、価格が大きく下落した場合には農家への補填が行われるなどして流通と価格の安定が図られます。
対象の野菜はキャベツや大根、トマトなど15種類で、この4月からブロッコリーが追加、新たな品目が加わるのはジャガイモ以来、52年ぶりです。
安部大地記者:
栽培されているブロッコリー、まだ小さいですね。
ブロッコリー農家・青木貴さん:
来月上旬、12センチくらいになったものをとる。順調に育っていると思う。
大山町では、5月から6月の春作用の出荷に向け、準備が進んでいます。
ただ、ここでも中東情勢の影響が足元に及んでいます。
ブロッコリー農家・青木貴さん:
フィルムも上がる見込み、まだ(値上がり幅は)明確ではないが。
出荷用の包装資材にも石油由来の製品が含まれます。
春作用の資材はすでに用意しましたが、秋以降の出荷で使う資材は、仕入れ先から値上げの話があったといいます。
さらに…
ブロッコリー農家・青木貴さん:
原材料が入りにくいという話も聞いているので。
中東の湾岸諸国は肥料原料の産地でもあり、影響が長期化すれば、今後、肥料も価格高騰や供給が滞るおそれがあります。
加えて、町内のブロッコリー農家も高齢化が進み、生産量の拡大が簡単ではない中、単なる安価での販売は手放しに喜べないといいます。
ブロッコリー農家・青木貴さん:
指定野菜になって、皆さんの食卓にお手頃な値段で出さないといけないものだが、もう少し高い値段で買ってもらえないといけないのかなというのが自分の中の思いです。
「指定野菜」となって、さらなる消費拡大が期待される中、中東情勢の影響を抑える対策に加え、産地を守るための取り組みも一層求められています。