富山市内のデイサービス施設が、義務付けられた生活相談員を配置せず、虚偽の出勤簿を市に提出し続けていたことが明らかになった。市は17日付けで、介護報酬を受けられなくなる最も重い行政処分である「指定取り消し」を下した。合併後の富山市では初めてのケースである。

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匿名の投書がきっかけで発覚

処分を受けたのは、富山市開のイブキが運営する「デイサービスいずみ」(富山市西大泉)だ。

2024年11月、「常勤の生活相談員が配置されていない」との匿名の投書が富山市に届いた。これを受けて市は4回にわたり立ち入り検査を実施。その結果、施設が常勤で生活相談員が勤務しているとする虚偽の出勤簿を作成し、市へ提出していたという。

生活相談員とは、利用者の悩みや相談を施設内や自治体などと共有し、サポートを行う役割を担う。デイサービスには、この生活相談員を常勤で配置することが義務付けられている。

2012年の開設以来、10年以上にわたり違反状態が続く

その期間の長さも深刻だ。施設は2012年のサービス開始以降、10年以上にわたって常勤の生活相談員が不在のまま運営を続けていた。

市は、生活相談員を配置しなかったことと虚偽の報告が介護保険法に違反するとして、施設を指定取り消し処分とした。この処分により、施設は介護報酬を受け取ることができなくなる。

なお、これまでに利用者からの苦情などは寄せられていなかったという。

施設は来月以降、別の会社が運営する予定だ。

(富山テレビ放送)

富山テレビ
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