富山県水産研究所が3月の富山湾の漁況を発表した。その中で驚きなのは、富山湾の3月の総漁獲量が記録が残る1985年以降で2番目の多さを記録したことだ。海の中で様々な異変が起きている。

富山湾の総漁獲量が記録が残る1985年以降で2番目の多さ

2025年3月 射水市沖・定置網漁
2025年3月 射水市沖・定置網漁
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県水産研究所の発表によると、3月の1か月に県内で漁獲された魚の量、総漁獲量は5270トンで、前年同月の3185トンを大きく上回った。過去10年の月平均の3470トンも大幅に上回り、記録が残る1985年以降で2番目の多さとなった。

近年、日本全体では漁獲量は右肩下がりとなっているが、富山湾ではなぜ記録的な豊漁となったのか。その理由は、ある魚の大豊漁にあった。

マイワシが平年の2倍強の漁獲 記録が残る1985年以降で最多

背景にあるのは、大衆魚・マイワシの大豊漁だ。

マイワシの3月の漁獲量は4262トン。過去10年平均の2035トンの2倍強を記録した。
この数字は記録が残る1985年以降で最多の漁獲量で、全体の漁獲量を押し上げた。

県水産研究所の研究員によると、マイワシは富山湾を含め日本海で漁獲量が増えているようだ。その豊漁については、様々な研究・分析がされているが、明確な原因は分かっていない。ただこうした漁獲量の変化から、目に見えない海の中では近年様々な変化が起こっているということは間違いない。

富山湾の神秘ホタルイカも豊漁!漁獲量は平年の3割増 過去10年で3番目

ホタルイカ(提供写真)
ホタルイカ(提供写真)

毎年3月1日に解禁され、「富山湾の神秘」とも呼ばれるホタルイカも今年は豊漁だ。

3月の漁獲量は平年の3割増となる619トンで、過去10年平均の471トンを大きく上回っている。
これは記録が残る1985年以降で過去9番目の漁獲量となり、過去10年では3番目の多さだった。

ホタルイカについては豊漁だった2024年3月の1153トンが過去10年で最も多く、今年は2年ぶりの豊漁となった。

この時期、ホタルイカやマイワシを漁獲する新湊の定置網漁師によると、「3月はホタルイカが多い感じがした。4月上旬までは多かったが今はホタルイカは減り、マイワシが群れで入ってきていて多い」そうだ。マイワシの豊漁はしばらく続きそうだ。

大衆魚・マイワシと富山の名物・ホタルイカの豊漁が、3月の富山湾の漁獲量を過去2番目に押し上げた。「天然のいけす」とも呼ばれる富山湾では年々様々な変化が起きているが、私たちは漁獲量が増えた魚を美味しく食べることでそのありがたみを感じたい。

(富山テレビ放送)

富山テレビ
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