3つの観測地点で気温が25度以上の夏日となった2026年4月16日の福岡県内。そんななか、熱さを対策に欠かせないエアコンに異変が起きている。

2027年以降は売れないモデル?

まだ4月だというのに、福岡市博多区の家電量販店『ヨドバシカメラ マルチメディア博多』では、多くの客がエアコンの買い替えを検討する姿が見られた。

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来店客に話を聞くと「“お得なタイミング”で買えるかなと思って、初期費用重視で来ました。2027年以降は売れないようなモデルを買おうと思っています」と展示されているエアコンを見詰める。

お得なタイミング?2027年以降は売れないモデル?一体なぜ、いまエアコン売り場が沸いているのか?

『ヨドバシ博多』の原田清介さんに話を聞くと「国が『2050年に向けて、温室効果ガスを減らすために節電しましょう』ということで、省エネ基準を超えたエアコンしか販売されなくなる」というのだ。

多くの客が訪れていた理由は2027年4月からエアコンの省エネ基準が強化され、比較的、安い現在のスタンダードモデルが販売されなくなるためで“2027年問題”とも呼ばれている。

“2027年問題”が迫るなか、エアコンを買い替える適切なタイミングはいつなのか?

格安モデルと省エネモデルの差は10万円

エアコンの店頭価格を現在の基準と新基準で比べると、6畳用だと現在の基準のエアコンは10万~20万円ほどだが、省エネ基準が強化された新基準対応になると25万~35万円ほど。ほぼ倍の価格となる。省エネ性能が高いと部品代などにコストがかかって、どうしても高値になってしまうというのだ。

一方で、毎月のランニングコストも気になる。使用頻度などにもよるが、電気代が新基準のエアコンは年間で1万~1万5000円ほど安くなるという試算もある。新基準のエアコンを耐用年数の目安である10年間使ったとすれば、単純計算で15万円ほど節約できる可能性もあるのだ。

福岡県内の自治体によっては『省エネ家電』の買い替えに補助金を出しているところもある。篠栗町では4月1日以降に購入したエアコンを含む省エネ家電を対象に最大7万円の補助金の交付をしている。

大牟田市でも5月1日以降に市内の販売店で買い替えたエアコンなど省エネ家電を対象に最大5万円の補助を出すという。

「新基準になる前に買い替えかな」

夏本番を前に、そして安価なスタンダードモデルが買えるうちにと店を訪れた男性は、約1時間に渡ってエアコンと“にらめっこ”していた。現在、使用しているエアコンは18年。「いつ壊れてもおかしくないし、2027年問題で値段が上がるから、新基準になる前に買い替えかなと思って」と購入を迷っているという。

初期費用の安いスタンダードモデルか。長期的な電気代を見越して、高価だが省エネ性能のいい新基準モデルか。悩みに悩んでいた。そして男性が出した答えは…。

「悩みました。安い買い物ではないので。新基準だと4~5万円、高いんですよね」と2027年には買えなくなる21万円のスタンダードモデルを一括で購入した。

(テレビ西日本)

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