福島県福島市のJR福島駅西口に4月15日オープンしたスーパー「ロピア」。まさに「食のテーマパーク」なにぎわいだ。
■商店街をイメージした店内
商店街をイメージした作りになっていて、青果コーナーは「八百物屋あづま」、鮮魚コーナーは「日本橋魚萬」と、それぞれに屋号がついている。照明や床のタイルにも違いをつけているので別のお店に来たかのような気分になる。
「日本橋魚萬(うおまん)」は新鮮な魚やカニに加え、いかにんじんや干物など食卓に必要なもの、寿司も販売。メヒカリなど県内の市場から直送された魚介類も展開し、市民・県民はもちろん、観光で訪れた人も、福島の海の幸を堪能することができる。
そして海の幸といえば、海鮮丼や太巻きなどいくらやまぐろがふんだんに乗った海鮮丼に…ロピア名物、お米よりも具材の割合が大きい「ほぼ海鮮巻き」など。
福島ならではの食品に駅直結で出会えるのがロピア。駅前の賑わい創出へ大きな一歩。生活にも直結したオープン初日の店内は笑顔であふれている。
■ロピア出店の波及効果
今後については、このにぎわいの「維持」と「さらなる広がり」が課題となる。
ロピアの目と鼻の先にある県の観光物産館では、早速、波及効果が…。
福島県観光物産館の櫻田武館長は「物産館に流れてきて物産館でもお買い物をしていただく、そういう流れができているという感じでしょうかね。面として、西口の面としてお客様が集まっていただいているのではないかなと思っています」と歓迎する。
■一部客層の呼び戻し期待
大型店舗の閉店が相次ぎ、にぎわいの創出が課題となっているJR福島駅周辺。ロピアの進出で一部の客層の「呼び戻し」が期待されている。
桜の聖母短期大学・キャリア教養学科の和田賢一教授は「ピボットの食料品売り場で買い物に来ていた、駅近隣にお住まいの方、学校帰りとか仕事帰りに立ち寄って買い物をするという意味での経済的効果はあると」と話す。
■人を呼ぶ「買回品」の充実が課題
経済を専門とする和田教授によると、私たちが購入する商品は単価が比較的低いものの、購入頻度が高い「最寄品(もよりひん)」と購入頻度は低いものの単価が高い「買回品(かいまわりひん)」がある。遠くから人を呼ぶには「買回品」の充実が必要で、これが周辺への人の「回遊」も生み出す。
桜の聖母短期大学の和田教授は「中合とかイトーヨーカドーがあったことによって、近隣からの消費を吸引する事が出来ていたわけですけれども、それがなくなっているわけですから、空洞化の期間が長ければ長いほど経済的効果は、福島市が今まで吸引していた経済的効果というのは取り戻せないわけですよね。ですから、早いうちに市民が求めるような商業施設を建設するということが、喫緊の課題であると考えます」と指摘する。
点から面へ。エリアとしての価値を高めることが求められている。