15日は2カ月に一度の年金支給日。
午前11時ごろ、東京・足立区の銀行では列が外まで延びていました。
老後の暮らしを支えるはずの年金ですが、「年金だけじゃ食べていけないから働いてる」「将来お金がないからちょっと不安だから、あんまり使っちゃいけないと思って」との声が。
年金の支給額は次の支給日となる6月からアップ。
満額受け取っていた場合、国民年金は1300円、厚生年金は4495円それぞれ増額されます。
しかし、80代の女性は「数千円上がったって物価高だから何にもならないよ。倍くらいにしてくれって」と語るなど、物価高の前では心もとない数字です。
一方で、年金支給日の“プチぜいたく”について聞くと「月に1回ぜいたくする。今日はウナギ食べたからね、5000円かかっちゃった」と話しました。
年金を下ろしたばかりの90代の女性は、仏壇に供えるための“プチぜいたく”として799円のデコポンと500円のバナナを買い、「一番いい(デコポン)買おうと思ったらデカいの買おうと思ったら高かった。1900いくらだったから買わなかった」と話しました。
「イット!」が取材した神奈川・横浜市のスーパー「ローヤルよつや」では、年金支給日限定の割引セールを行っていました。
60歳以上が対象で、2000円以上買うと5%、4000円以上買うと10%オフになるイベントです。
「うれしいですよね」と話す女性は、2045円から1942円にプライスダウン。
かごいっぱいに商品が入った80代の女性は、プリンやハンバーグ、トマトなど7800円分を購入し、約700円の割引です。
米5kgにリンゴや花など2かご分を“爆買い”した女性の総額は1万7425円となり、2000円近くお得に買うことができました。
1カ月当たりの年金額を聞くと、「私はそんなに頑張って働いてなかったから月で12万円くらい。ちょっとどころじゃない。いっぱい上げてほしい。物価がそれ以上に上がっているから」と話しました。
こうした中、年金制度を巡る新たな動きも。
いわゆる“主婦年金”の見直しが進んでいるのです。
この制度は、会社員や公務員に扶養される配偶者が、保険料を納めなくても年金を受け取れる仕組みで、対象者に専業主婦が多く“主婦・主夫年金”とも呼ばれています。
この制度の対象を狭める議論が進んでいて、対象から外れた場合、保険料の負担が新たに生じることになります。
専業主婦からは「子どもがいる身だとどうしても子どもたちの心配があるので、大ダメージではありますけど必要なのかもなと」「ちょっと困りますね、専業主婦としては。2人目とか3人目とか考えたら大変かな」「今物価が高騰していて厳しい世の中なので、そこはおおらかに見てほしいかな」といった声が聞かれました。
終わりが見えない物価の上昇。
まだまだ厳しい暮らしが続きそうです。