4月に入り、富山県内ではクマの出没や痕跡が確認され始めています。行楽シーズンを迎える中、冬眠明けのクマにどんな注意が必要か。そして今年も大量出没となる可能性はあるのでしょうか。
*リポート
「富山市東黒牧です。川の近くの畑でクマの足跡が発見されました」
今月8日、富山市東黒牧の畑で子グマとみられる足跡が確認されました。
*付近住民
「丸い10センチぐらいの足跡、爪の跡が5つあって、半信半疑だったクマなのか」
近くには住宅や中学校、大学があり、今年富山市でクマの痕跡が確認されたのは初めてです。
今年も去年に続き、大量出没となる可能性はあるのか。クマの生態に詳しい専門家は。
*立山カルデラ砂防博物館 白石俊明主任学芸員
「秋に食べることができなかったクマたちがよりひもじい思いして、春を迎えている、普段こなかった場所までエサを探しにきたり、または執拗にその場所に定着してしまったりという悪いパターンが予想される。エサへの執着は強いと思います」
立山カルデラ砂防博物館の白石俊明さん。大量出没が起きた次の年の春も出没が多い傾向があるとしています。
県のまとめによりますと、1月から6月に出没するクマは、過去10年の平均で100件ほど。ただ、県内でクマが大量に出没した2019年、2023年の翌年は130件を超えています。
白石さんはこの時期、親子のクマに警戒してほしいと話します。
*立山カルデラ砂防博物園 白石俊明学芸員
「(子グマが)右も左も分からなかったり、危ないものに近づいてはいけないことを学んでいなかったり、そういったものを連れ歩くお母さん、子を連れ歩くお母さんがすごく警戒心が強い、子どもを守るために、体を張らなければいけない、そのために人を襲うかもしれない」
同じくクマの生態に詳しい県自然博物園ねいの里の間宮寿頼さんです。
ゴールデンウィークに向け、登山や山菜採りなどで山に入る機会が増えるなか、クマとの遭遇を避けるための工夫が必要だと話します。
*県民公園自然博物園ねいの里 間宮寿頼館長補佐
「これからの時期は特に人側が山に入って出会って、事故が起きるという事例が多い。鈴を持つことが原則、鈴を鳴らすことによって人の存在クマに教えるということで偶発的な出会いことを減らすことが一番大事」
間宮さんは、山に入る際は鈴など音の鳴るもののほかに、複数人での行動やヘルメットを着用するよう呼びかけています。
県内でクマの痕跡の確認が相次いでいますが、クマの足跡を見分けるポイントを聞きました。
立山カルデラ砂防博物館の白石俊明さんによると、ポイントは大きさと指の形とのことです。
人のように、しっかりと5つの指があります。大きさは成獣のクマ場合、大人の男性の手の大きさか、それより小さいくらいだということです。
そして、県はクマの目撃や痕跡の情報を日々地図にまとめ、更新しています。
それが「クマっぷ」です。今年度から新たに、目撃と痕跡で色分けしています。例えばオレンジが目撃情報、緑が目撃の情報となっています。市町村別に絞り込んで表示できるようになりました。自分の知りたい場所の情報をピンポイントで確認出来るようになっている。
県は外出の前に確認してほしいとしています。