京都府南丹市で園部小学校に通う11歳の安達結希さんが行方不明になって3週間。

捜索は、突如急展開を迎えました。

13日午後4時45分ごろ、園部小学校から南西に2キロほど離れた山林であおむけに倒れた小柄な遺体が発見されたのです。

子供の遺体とみられ、14日、司法解剖が行われました。
その結果、遺体は安達さんだと判明しました。

「newsランナー」では、元兵庫県警刑事部長の棚瀬誠氏が出演。

「警察は何らかの糸口を持って捜索していた」と、捜索の背景と今後の警察の動きの見立てを解説しました。


■「警察は何らかの糸口を持って捜索していた」

安達さんが履いていたとみられる靴が発見された翌日に遺体が見つかるという急展開。

棚瀬氏はこの流れについて、「警察がかなり早い段階から捜索の方向性を絞り込んでいた」との見方を示しました。

【棚瀬誠氏】「以前、自宅の裏山を捜索するにあたって鑑識作業が入ったという報道がありましたけれども、その頃から警察は何らかの糸口を持って捜索すべき場所というのをいくつか目星をつけていた。

その結果、靴が発見され、ご遺体が発見された、こういう流れだと思います」

靴の発見後すぐに別の場所で遺体が見つかった点について、棚瀬氏は「警察が元々持っていた手がかりが正しかっただろう」と推測。

「靴のあと、急ぎ別の場所も捜索しようとなって、ご遺体が発見されたのではないでしょうか」と分析しました。

■遺体は安達さんと判明 死因は負傷

その後、京都府警は司法解剖の結果を発表。

遺体は安達さんで、死因については「不詳」と発表しました。
現時点で死因を特定するに至らなかったということです。

死亡した時期については、「先月=3月下旬ごろ、3月21日から31日ぐらいまでを指す」と説明しています。

遺体には明らかな刺し傷など大きな外傷は確認されなかったということです。

こうしたことなどから事件性の有無については、「すぐにあるとも言えない」と話しています。

■「本人以外の者が遺棄したと考えるのが合理的」

事件性があるかは依然分かっていない状況ですが、「発見現場の不自然さ」について棚瀬氏は指摘します。

通学用かばん、靴、遺体…それぞれの発見場所は大きく離れており、方角も異なります。

【棚瀬誠氏】「違和感があります。素直に考えると本人以外の者が、通学かばん、靴、ご遺体をこの場所に遺棄したと考えるのが合理的だと思います」

さらに、こんな地元住民たちの証言も。

・通学用かばんの発見場所では、消防団が3回捜索した際にはかばんは「見つけられなかった」

・靴の発見場所についても、消防団は事前に「異常なし」と報告を受けている

・遺体の発見場所の土地所有者は「死臭みたいなにおいがしたことは一切ない」と話し、11日にその場所を訪れた際にも異変はなかったという

・遺体発見前日の朝9時半に現場付近を犬の散歩で通った住民も、異臭や違和感を覚えなかった

棚瀬氏はこうした状況から、仮に遺棄した人物がいた場合の”思考”にも踏み込みました。

【棚瀬誠氏】「土地勘のある者が隠すには手っ取り早い場所。普段人通りが少ない、防犯カメラのない、隠しやすい場所。普段人があまり意識をしない場所を意図してこの場所を選定しているんじゃないかなと思います」

■「車の動きが気になる事案」捜索場所の優先順位を決めたもの

また、なぜ警察は”遺体発見場所”を捜索対象としたのか。

棚瀬氏はこの疑問に対し、自らの仮説として”車の移動履歴”に着目しました。

【棚瀬誠氏】「行方不明前後から不審な動きをする車がもし特定できたとするならば、その車のGPSが分かれば移動の履歴がわかります。

どうしてこの山に2時間滞在していたのか、どうしていつもここを通っていくのか。県外の車かもしれません…そういった情報が前提にあるとするならば、捜索場所の優先順位として『あの山、この山』ということになる」

靴が見つかればその周辺を、さらに別の山をと、優先順位をつけて捜索範囲を展開していった可能性を示しました。

【棚瀬誠氏】「不幸にもこれが刑事事件だということになるのであれば、そういった糸口が死因と死亡推定時刻をいわば抱き合わせで見ていくことによって、容疑者像と全体の事件像が一体感を持って、点が点に繋がり線になり、立体になってくる」

(関西テレビ「newsランナー」2026年4月14日放送)

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