高止まりが続いていた米価格に異変。
スーパーでは緊急値下げも相次いでいます。

14日に訪ねたのは東京・板橋区のスーパー「スーパーマルヤス高島平店」では、5kg税抜き2899円で売られていました。
この他、茨城県産コシヒカリは税抜き2999円。

高騰していた2025年産の銘柄米が、タイムセールにより3000円ほどの価格で販売されていました。

値下げの動きはこのスーパーに限ったことではないようです。

マルヤス・松井順子代表:
新米が出てから、高かった時期に比べ1000円以上下がったかという状況。近隣の店もだいぶ値段を下げて販売している。

なぜ今銘柄米が安くなっているのか。

米の流通に詳しい宇都宮大学の松平助教は「コメ在庫は非常に増えていて、2025年産のコメは業者が高く買い取っている状況。“損をしてでも在庫を減らさないと”しようがないという状況」と指摘します。

米の在庫がだぶつく中、市場では緊急値下げをして在庫を減らす動きが出ているのだといいます。

そして今後の米価格を占う新たな動きもありました。

農水省は14日、政府備蓄米の買い入れに向けた入札を2年ぶりに再開。

政府の買い入れ水準は2026年の秋に収穫される新米の先行指標とされています。

さらに先週には業界団体が米の新指標を発表。

消費者に届くまでの生産・流通コストを示したもので、4月時点で精米5kg当たり2816円と試算。
これに、それぞれの利益が上乗せされ店頭価格になります。

米価格が少しずつ安くなる中、備蓄米の買い入れや新たなコスト指標の公表は今後、米価格にどう影響するのか。

宇都宮大学の松平助教は「“コスト指標”という価格そのものではなく、費用の目安を示したことで、価格交渉をより透明で根拠のあるものに変えていく役割がある。今回のコスト指標に利潤を加えると店頭価格3500円前後になるのでは」と見ています。