夏の風物詩がピンチです。
『米子がいな祭り』のクライマックスを飾る打ち上げ花火が2026年、休止の方針が示されるなど各地で開催される花火大会にも物価高騰の波が及んでいます。
実は、その波は花火メーカーにも及んでいました。
そこには花火業界の厳しい実情も見えてきました。
日本の夏を彩る花火。
この、夏の風物詩にも物価高の波が押し寄せています。
山陰を代表する夏祭りの1つ、『米子がいな祭り』。
4月10日、祭りの実行委員会総会で最終日の花火大会を、いったん休止する方針が示されました。
その理由は…。
米子がいな祭実行員会・鶴田陽介委員長:
近年様々な物が高騰していて、その予算面でも大変不安がありました。
祭りの運営を中心になって支えてきた青年会議所の体制縮小に加え、警備の人件費や花火の費用高騰など支出の大幅な増加です。
実行委員会は、資金調達の手段を検討したうえで開催について、4月中に最終判断するとしています。
花火にも押し寄せる物価高騰の波、製造の現場を訪れると…。
灰示花火・平賀真人代表:
それぞれの夏の現場ごとに仕分け作業をしています。
花火の製造や打ち上げを手掛ける雲南市の「灰示花火」。
この夏も山陰の30ほどの花火大会に携わります。
今は本番に向け、花火玉の確認作業に追われています。
花火玉は数種類の火薬やボール紙などから作られますが…。
灰示花火・平賀真人代表:
今年、去年、一昨年でそれぞれ20%ぐらいは上がってきている。その前も上がっていますので、おおよそコロナ前の倍ぐらいになってきている。
近年、そのすべての仕入れ値が高騰。
物によっては2、3年前に比べコストが3倍にも跳ね上がったといいます。
さらに心配なのが中東情勢の悪化です。
2026年夏に打ち上げる花火のほとんどは材料の仕入れがすでに終わっていますが、2027年以降は多くの花火大会の開催自体が危ぶまれるのではと危惧しています。
灰示花火・平賀真人代表:
プラスチックとか、そういう油で何か作ったっていうのを材料としてやってるわけではないので大きくは影響ないんですけど、例えば紙でも火薬でも、それぞれの業者さんがその影響を受けた中で、やっぱり作るのに手を加えるのに値段がかかる。
こうしたなか、平賀代表は花火大会のあり方を見直す時期にきていると話します。
灰示花火・平賀真人代表:
これまで何千発、何万発を売りにするような花火大会ではなく、その内容だったり、またもう安全も含めてやっぱり。ちょっと考える時期が来たのかなと思います。
花火大会にも忍び寄る物価高騰の影。
夏の風物詩が「当たり前ではない」状況となっています。