能登半島地震で液状化被害があった富山県高岡市吉久地区で、対策工事の「地下水位低下工法」の試験施工が13日から始まりました。
高岡市は能登半島地震で液状化の被害が大きかった伏木、吉久、横田の3つの地区で対策工事を行うことを検討しています。
このうち吉久地区では、他の地区に先駆けて13日から「地下水位低下工法」の試験施工が始まり、水を汲み上げるのに必要な管を設置するための穴の掘削作業が行われました。
試験施工は地表から深さ4.5メートルに総延長およそ90メートルの集排水管をL字に設置。地中の水を取り除くことで、地下1メートルにあるとみられる水が液状化が起きにくいとされる地下3メートル以下まで低下するかどうかを検証します。
計画では、早ければ今年8月にも地下水位を下げる作業を開始し、23の調査地点で水位を観測する予定で、来年2月ごろに結果をとりまとめます。
一方、この工法では地盤沈下が起こることが想定されていることから、高岡市では周辺の34カ所で地盤沈下量のモニタリングを行い、想定を超える1センチ以上の沈下が見られた場合はこの試験施工を取りやめることにしています。
*高岡市震災復旧推進課 春日央司係長
「液状化対策を実施していくためには地下水位低下工法が効果があって、周辺の家屋に被害が出ないか確認することが必ず必要なことだと思っている、実証実験の結果を確認して、工法が適切かどうか確認した上で次のステップに進んでいきたい」
高岡市は試験施工を踏まえ、住民の同意が得られれば、来年度以降に本施工に向けた設計を行う予定です。
また、伏木地区では年内にも同じ工法の試験施工の着工を目指すほか、横田地区は対策を行うかどうか近く取りまとめることにしています。