台風や発達した低気圧が通過する際に海面の水位が上昇する高潮に備えるため、富山県は富山湾の東部の沿岸域を県内では初めて「高潮浸水想定区域」に指定しました。
これは県が水防法に基づき、高潮により「相当な損害」が発生する恐れのあるとして、黒部市や入善・朝日町の沿岸部を指定したものです。
2008年2月に富山湾特有の高波「寄り回り波」により、入善町芦崎地区の海岸では高さ7メートルの堤防を越える高波が襲うなど、県内では死者2人、454棟の建物に被害が出ました。
県のシミュレーションによりますと、今回指定された沿岸では過去に日本で発生した最大規模の台風や低気圧の場合、最高潮位が2.4メートルから3.7メートルと予想されるとしています。
これにより浸水面積は朝日町で100ヘクタール、入善町で264ヘクタール、黒部市で440ヘクタールとなり、浸水の最大の深さは3メートルから4メートルになるとしています。
今回、指定された自治体では今後、避難体制強化に向けて高潮ハザードマップを作成し、住民に周知することにしています。