俳優の大東駿介さんが、訪れた街のうんちくや、まだ地元住民にも知られていないような魅力を探す「発見!てくてく学」。
今回訪れたのは、住吉大社からほど近い高級住宅街・帝塚山だ。
関西を代表する高級住宅街として知られる帝塚山。おしゃれなカフェや洋菓子店が点在するこの街で、「帝塚山マダムを虜にした洋菓子文化の原点」を学ぶ。
■地元住民が口を揃える「ポアール」
まだ関西に洋菓子店があまりない時代に、帝塚山で本格的なケーキが生まれたそうなのだ。
早速調査を始めた大東さん、散歩中の女性に声を掛けた。
なんと、子どものお下がりのベビーカーで愛犬を散歩させているという優雅な光景に遭遇する。
大東駿介さん:さすが帝塚山やな!気持ちええな散歩せてもらって。
有名な洋菓子店について聞いてみると…即答で「ポアール」という店名があがった。
散歩中の女性:記念日とかお祝いとかはいつも。
ほかのマダムたちに聞いても、皆さん口を揃えて「ポアール」。
水にも砂糖にもこだわった老舗洋菓子店なのだそうだ。

■プリンが自慢のパティスリー「プリュスプリュス」
その前に、プリンが美味しいミントグリーンの外観が特徴的な「パティスリープリュスプリュス」に訪れる。
店主・白川陽介さん:うちケーキ屋なんですけど、プリンが一番人気っていう、ちょっと困ったような感じなんですよ。
一番人気の帝塚山プリンをいただくと、その食感に大東さんも驚く。
トロトロで香り高く、温度管理に細心の注意を払って作られているという逸品だった。
大東駿介さん:うまっ。わらけるうまさですね。圧倒的に香りが立つ。飲む感じですね。

■帝塚山の洋菓子文化の原点「ポアール」
続いて向かったのは、帝塚山マダムから圧倒的な支持を集める「ポアール」。
1969年創業の老舗パティスリーだ。
ビルに目玉がついたような立派な店構えに大東さんも思わず「街のケーキ屋さんちゃうやん」と驚きの声を上げる。
二代目グランシェフの辻井良樹さんが、創業当時の思いを語ってくれた。
大東駿介さん:(創業当時は)ケーキとかあんまりなかった?
辻井良樹さん:甘いものが贅沢品で、いまみたいに良いクリームがなかなかない。その当時言われてたバタークリームはちょっと粗悪なものが一般的な時代においしい生クリームに本当にこだわってやろうというところが原点で、うちの親父が始めまして。
素材にこだわる商品づくりを続けたことで、本物志向のファンが着実に増え、関西を代表する人気店に成長したのだ。

■創業から変わらない絶品の数々
ポワールには特徴的な商品が多く、アップルパイならぬ鯛の形をした「アップル鯛」は、コメディアンの藤山寛美さんが愛したことで有名。
病気の時でも「アップル鯛」は食べることができたそうで、今でも藤山寛美さんの命日に供えられているのだ。
ポワールの看板商品は、なんと1日8000個を販売する「プチシュー」。
創業当時からのレシピで作り続けている。
大東駿介さん:これ発明やな。入れすぎですよクリーム。あと10個は食べたい!
さらに創業当時からレシピを変えていない「チーズケーキ」も絶品。その理由について辻井さんはこう説明する。
辻井良樹さん:変えずにいようと思ってるわけではまったくなくて、変えようとしたときにそれよりもベターが見つからなければ、それがベストじゃないですか。
香り高くフワフワのスポンジ生地も創業当時からレシピを変えられずにいるだそうだ。

■“映え”ミックスジュースを飲むとあの頃の思い出が…
昭和の頃から提供されている、モクモクと煙の出る元祖・インスタ映えのミックスジュースを飲んだ大東さん。
ふと子どもの頃の思い出が浮かんできた。
大東駿介さん:子どものときにデパート買い物行って、帰りにパフェとかプリンの食べさせてもらったとき、その時のことすごい覚えてて。僕初めて来たはずやのに自分のあのときの思い出、デパートの思い出がふわっと来たもん。

■進化の先が“継続”
美味しいのは当たり前で、驚きのあるスイーツをつくりたいという先代の思いは外観にも現れている。
シンボルの丸窓は当時つくれる最大の窓ガラスを使っていたそうだ。
毎朝石のローラーで挽いたアーモンドを使用するフィナンシェも、職人の技が光る逸品だ。
大東駿介さん:洋菓子が関西に根付いていないときから、素材にこだわって『本物のケーキを届けていこう』という信念。進化しようとしてたどり着いたところが継続。そこに信念が宿っている。
ケーキとは人生の思い出を司るキラキラしたものだと思うんですが、ちゃんとポアールさんは持っている。子供を連れていきたいお店でした。
関西に洋菓子文化がまだ根付いていない時代から、本物の味を追求し続けてきたポワール。帝塚山マダムに愛され続ける理由を実感した大東さんだった。
(関西テレビ「newsランナー 大東駿介の発見!てくてく学」2026年3月12日放送)

