中東情勢の今後の行方が見通せない中、ガスで温泉を温めている温浴施設も、影響を懸念している。新潟市にある温浴施設の現状を取材した。
■熱源に“ガス”使用する温浴施設
新潟市秋葉区にある温浴施設のボイラー室。
真水を74℃まで温めているが、熱源はガスを使用している。
このほか、地下のボイラー室では20℃ほどの源泉を40℃前後まで温めていて、ガス料金は、年間で経費の18%を占めている。
温浴施設を管理する関越サービスの事業支援室の原雄太室長代理は「ガスはお風呂になくてはならないもの」だという。
■「危機感じている」
しかし、そのガス料金が変化のときを迎えている。
これまで適用されていた政府の補助金が3月使用分で終了。
この施設では、例えば26年1月の使用分のガス代は185万円と、25年に比べ19万円抑えられたが、4月使用分から料金が上がることに。
さらに、原さんは「ガス会社から、ガソリン代の高騰などの影響が恐らくガスにも少し今後出てくるだろうという話を聞いている。心配だなと…みんなで危機を感じている」と危機感を募らせていた。
■節水装置導入の一方で入館料半額サービスも
こうした中、経費を少しでも抑えるために導入したのが、シャワーヘッドの中に取り付けた節水装置だ。
「パッと見では分からないが、中に空気を含ませることでお客様が不快に感じない程度に節水だけできる機械になっている」
節水により水を温めるガスの節約に何とかつなげたいと原さんは考えている。
経費の圧迫が心配されるが、温浴施設では小学生の入館料半額サービスを行っていた。(4月2日取材時・4月5日でサービスは終了)
この理由について原さんは「ガソリン代が高くなっているので、なかなか外出するにも抵抗あると感じている方が多いかと思うので企画した」と話す。
個人の財布にも施設の運営にも大きな影響を及ぼす不安定な中東情勢。
原さんは「一刻も早く世界情勢が落ち着いて、経費が少しでも上がらないようになるとうれしい」と語った。
演説で「イラン攻撃の目的はほぼ達成された」と強調したトランプ大統領だが、事業者が経費の節減を積み重ねる日々は続く。