お寿司やフライなどで大人気のサーモンに逆転現象が起きようとしています。
イラン情勢の悪化で海外のサーモンが高騰し、国産に注目が集まっています。

神奈川・大和市にある回転寿司店で大人から子供まで人気が高いネタはやはり、脂ののりが良く、かむほどにうまみが引き立つサーモンです。

この店で使われているサーモンはノルウェー産。
イラン情勢が悪化してから、仕入れ値が約1割上がったといいます。

独楽寿司 大和本店・渡邊玲登店長:
すぐに価格転嫁ができないので非常に厳しい。まして(サーモンは)人気がある商品。(値段)上げるとお客さまが離れてしまう。

ノルウェー産のサーモンは、これまで中東上空を経由し、日本に輸入されていました。
しかし、イラン情勢の悪化で別ルートを通る分、輸送コストが上がり、サーモンの価格が上がっているといいます。

来店客からは「娘が(サーモン)大好きなので、高くなると困る」「庶民の魚が高級魚になる」「食べたいけど、悲しい、(価格が)上がるのは」などの声が聞かれました。

サーモンの値上がりに店は困惑を隠しきれません。

独楽寿司 大和本店・渡邊玲登店長:
今のところ値上げの予定はありません。当分はこの価格でやっていくと思う。

続いて取材班は、東京・新宿区にあるサーモン料理専門店「酒としゃけ SALMON'S 新宿三丁目店」に向かいました。

日本国内で食べられているサーモンの多くが海外からの輸入ものですが、この店では国産のサーモンを使っているのです。

SALMON'S 新宿三丁目店・古川佳澄店長:
こちらが国産のサーモンです。冷凍を一度もされずに生で届く。なめらかな舌触りが特徴。

富士山の湧き水で育てた「富士山サーモン」。
ひと口食べると、その滑らかな食感とともに口の中でとろけるような脂の甘みが広がるひと品です。

実は今、サーモンをめぐって、国産と海外産の価格の“逆転現象”が起きようとしていました。

海外産のサーモンも仕入れるこちらの店では、2026年2月ごろから価格が約3割上昇。
今では国産と価格が変わらないといいます。

SALMON'S 新宿三丁目店・古川佳澄店長:
(Q.海外産の仕入れは?)大変です。商品で用意しているレアカツも作れなくなってしまうかなと不安はある。国産のサーモンですと、物流も安定しているので、値段は変わりなく、おいしい状態のものが今後も届けられる。

サーモンショックの不安は、東京・練馬区にあるスーパー「アキダイ関町本店」にも広がっていました。

店ではカナダ産のサーモンが100グラム399円で販売。

買い物客からは「できれば国産が欲しいかな。けっこう家計が大変」「やっぱり国産を選んでいますね。だから切り詰めながら、安いの買ったりしてますけどね」などの声が聞かれました。

スーパーの社長は、今後もイラン情勢の混迷が続けば海外産のサーモン価格は高騰すると指摘します。

アキダイ・秋葉弘道社長:
新しく入ってくるもの(サーモン)が非常に少なくなっているのは間違いない。少なくとも今の価格帯で維持できるのはあり得ないですよね。