岩手県雫石町にある食堂「さくら亭」は、季節を問わず食べたくなるホルモン鍋を名物に、地元食材をふんだんに使った料理が楽しめる店だ。
看板メニューは、新鮮な野菜が盛られたボリューム満点の鍋「特上豚ホルモン鍋定食」だ。
しょうゆとみそを合わせた特製スープをかけ煮込み始めると、たっぷりの野菜が徐々にしんなりしていき、5~6分ほどで食べ頃になる。
さくら亭の四ッ家邦昭さんによると、使われている野菜はキャベツやネギなど地元産を中心にしたもので、中でもキャベツは朝どりにこだわっており、この鍋には水を一切使わないという。
しょうゆとみそのバランスが取れたオリジナルスープはマイルドな味わいで、野菜の甘みをしっかりと引き立てている。
主役となる豚ホルモンは、うまみが濃厚でありながら、独特の臭みはなく、食感も絶妙だ。
四ッ家さんによると、「使っているのは、豚一頭からわずか25センチほどしか取れない希少部位『てっぽう』のみ。仕入れも厳しいが、そこはブレずにこだわっている」と話す。
ホルモンの下処理には特に時間をかけており、「お子さんでも食べやすいホルモン」になっているという。シャキシャキとした食感と甘みのあるキャベツとホルモンの組み合わせは、鍋料理の“最強コンビ”でごはんとの相性も抜群だ。
定食のごはんには、雫石町産のブランド米「銀河のしずく」を使用。
鍋にはニンニクや辛みを入れず、別添えで提供しているのも特徴だ。「ニンニクをスプーンで一杯、二杯入れると、うま味が変わり味の変化も楽しめる。
現在の場所に移転する前は、雫石町の商店街で居酒屋として営業していたという「さくら亭」。食堂としてこの地に移ってからは、11年ほどになる。
「ここまで変わらない味をやってきた。これからもこの味でやっていきたい。お子さんでも食べやすい味付けなので、家族で鍋を囲みに来てほしい」と、四ッ家さんは思いを語る。
特上豚ホルモン鍋のほかにも、地元産食材を生かした定食がそろう「さくら亭」。雫石町で、心も体も温まる一食が味わえる一軒だ。