時代は変わった

父親の育休の義務化を目指す自民党の議員連盟が安倍首相に提言書を手渡した。
自民党がそんなことするなんて時代も変わったもんだ。
これに対する批判もある。
キャリアに傷がつく、収入が減る、中小企業には無理、とか。
どれもごもっともだ。
5年前に娘が産まれた時、妻は1年半の育休を取った。
その頃、日曜朝の討論番組にレギュラー出演していた僕は当然のように働き続けた。
実は、今そのことを後悔している。
せめて最初の1年は妻、その後の半年が僕、というふうに育休を分けられなかっただろうか。
半年間仕事を休んで、ひたすら娘と過ごしていたら、彼女との関係も違ったものになったのではないか。
イクメン失格だ。
育休を夫婦で分け合う時代に

僕が育休を取らなかった理由は、まず番組に迷惑がかかること。実は代わりの人が僕より面白ければ、復帰後、僕の席はないかもしれない、そっちの方が心配だった。僕の方が給料が高いということもあった。
しかし今こうして書いていると、育休という貴重な人生経験を放棄するのに十分な理由とは思えないのだ。なぜフジテレビはあの時僕に育休取得を強制してくれなかったのか!
会社員や公務員が給与の半額から2/3に当たる育児休業給付金をもらって取れる有給の育児休暇は2年間。フジは無給でさらに4年休める。
もし父親の育休取得が義務化されたらこの有給の2年のうち何か月かを父親が取らねばならぬ、という法改正が検討されている。むしろ父親が取るなら2年からさらに半年延長できる、という風にした方がいいのではないか。もちろん中小企業に財政補助は必要だ。
AI普及でパパママの給与逆転の時代に

子供を保育園に預ける共稼ぎの夫婦が増えているのに、育児は妻に丸投げというワンオペ育児が多いのに驚く。そういうワンオペパパは家庭内で孤立し、定年後は妻にも子供にもそして孫にも相手にされなくなる。
今後AI普及により成果主義、実力主義で給与が決まるようになれば、パパママの給与が逆転することも当たり前になる。そうなるとワンオペ育児のままでは家計は破綻してしまう。
だから安倍首相には是非パパの育休義務化を決断してほしいのだ。


