春のあたたかな日差しとともに、桜のシーズンが到来した。今年のお花見に、ひと味違う特別な弁当を持っていきたいと思っている人もいるのでは。 富山市・松川べりの鰻専門店「鰻の成瀬」が贈るふわふわのうな重弁当と、高岡市・国宝「勝興寺」のすぐそばで生まれた「七不思議弁当」。この春おすすめしたい行楽弁当を2つ紹介する。

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桜の下で鰻弁当、これ以上の贅沢はない!

富山市の松川べり。春になれば桜が咲き誇り、花見の名所として多くの市民が訪れる場所だ。その松川べりのすぐ目の前に店を構えるのが、「鰻の成瀬」富山店だ。

「おいしい鰻を手ごろな価格で食べられる」ことを特徴とするこの店は、うな重を1600円から提供している。店内の味をそのまま楽しめるテイクアウトの弁当も人気で、お花見のタイミングにはまさにうってつけの存在だ。

なかでもオーナーがおすすめするのが、うな重の【上】。箱を開けた瞬間、鰻が1匹丸ごとどーんと乗った圧巻のビジュアルが飛び込んでくる。

実際に口にすると、その柔らかさに驚かされる。ふわふわで身がふっくらしていてとろける。これが今の時期の鰻の特徴なのだという。

「若い鰻なのですごくやわらかくて」

富山店オーナーの扇谷義昭さんは、今の季節の鰻の魅力をこう語る。

「半年とか、若い鰻なのですごくやわらかくて、ふわふわしていて、皮もうすくて」

扇谷さんは、桜とともにこの弁当を楽しんでほしいと話す。「やっと温かい日差しになってきたので、温かい天気の中で食べていただくとすごくうれしいなと思います」。松川べりの桜を眺めながら、ふわふわの鰻弁当をほおばる——これほど贅沢な春のひとときはなかなかないだろう。

国宝・勝興寺の七不思議を弁当で味わう

続いて訪ねたのは、高岡市伏木地区。2022年に国宝に指定された「勝興寺」のすぐそばに、もう一つの注目弁当がある。

「ふしき坂ノ上ヴィレッヂ」内に店を構える、おべんとうカフェ「にじのこや」。ここの名物が「勝興寺の七不思議弁当」だ。

店主の牧野友香さんは、この弁当についてこう説明する。「勝興寺の七不思議弁当って言って、『平成の大改修』が終わったタイミングで開発した弁当です。こだわりは、地元の野菜を使ったり、地元の商店から仕入れることを心掛けてやっています」。

弁当のコンセプトは、「勝興寺と地元の魅力を発信すること」。勝興寺には古くから語り継がれている七不思議があり、「枯れない池」「天から降った石」など、観光客の見どころの一つとなっている。その七不思議にちなんで、おかずもきっちり7種類が詰め込まれている。

「ひよこ豆コロッケ、密かに人気なんです」

7種類のおかずは、唐揚げ、ひよこ豆コロッケ、牛肉しぐれ煮、ふくらぎのネギ味噌焼き(魚は日替わり)、だし巻き、肉団子、豚肉のネギ巻き焼きと、バラエティ豊かなラインナップだ。

色どり豊かで見ているだけで楽しくなるような弁当箱を開けたときの華やかさも魅力の一つである。

なかでもひとくち食べると印象的なのが、ふくらぎのネギ味噌焼き。「ネギのシャキシャキ感とちょっと酸味がすごくおいしいですね。ご飯が進む味ですね」と、思わずお箸が止まらなくなる一品だ。

そして牧野さんが「密かに人気」と太鼓判を押すのが、ひよこ豆コロッケ。「なかなかないですよね」という珍しさに加え、「ちょっとお豆の甘みもありつつカレー風味」というスパイスの使い方が絶妙で、これもまたご飯との相性が抜群だ。

伏木で育った店主の思い「色々なシーンで楽しんでほしい」

牧野さんは伏木で生まれ育ち、幼いころから「勝興寺」を遊び場にしていた。国宝指定によって注目が高まる地元を盛り上げたい—。そんな思いが、この弁当の誕生につながっている。

「ボリュームはあるんですけど、コンパクトでかわいい感じで膝の上にチョコっと乗せて色々なシーンで楽しんでほしい」と牧野さん。お花見のシーズンには、桜をバックに弁当を撮影する絶好のフォトスポットにもなる。「ぜひ撮ってほしいです」と牧野さんも笑顔で話す。観光客にとっては、勝興寺の見学とセットで楽しめる地元ならではの思い出になるだろう。

訪れる前に予約を忘れずに

「勝興寺の七不思議弁当」は土・日・祝日限定の提供だが、事前予約をすれば平日でも楽しむことができる。また、「鰻の成瀬」富山店も予約をしてから出かけると待ち時間が少なくスムーズだ。

松川べりで鰻弁当、勝興寺のそばで七不思議弁当—。それぞれの場所の景色や歴史と合わせて楽しめるのが、この春の行楽弁当の醍醐味である。今年のお花見のプランに、ぜひこの2つの弁当を加えてみてはどうだろうか。

(富山テレビ放送)

富山テレビ
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