石油価格の高騰の長期化で様々な影響が浮き彫りとなっています。好調のシラス漁に制限が出ているほか、医療現場では石油製品の値上げの動きに気を揉んでいます。

アメリカ・トランプ大統領:
今後2~3週間イランを徹底的に攻撃し、石器時代に戻す。その間も協議は継続する

日本時間の4月2日午前10時頃、イラン情勢について演説したアメリカのトランプ大統領。

石油価格高騰の原因となっているホルムズ海峡の問題をめぐっては、関係国に対してアメリカから石油を購入することに加え、海峡を自分たちで守るよう要請しました。

長引く原油高の影響は静岡県内でも広がりをみせています。

漁協直営食堂の営業が始まった富士市の田子の浦港。

シラス漁が解禁された3月21日は前年の7倍となる約1tが水揚げされて、港は活気づきました。

しかし…。

田子の浦漁協・伊澤安弘 課長:
軽油が入ってこない。漁師たちはすごく困っている。私たち(漁協)も食堂が始まって困っている

原油の供給不足から船の燃料である軽油が十分に確保できない状況に陥っているといいます。

漁協ではやむを得ず軽油の給油回数を月2回まで、量は1回あたり最大200Lと制限することに。

また、漁に出る回数も週に最大3回までとしました。

期間は現状では4月の1カ月間です。

田子の浦漁協・伊澤安弘 課長:
シラスが獲れ始めているのに出船の制限をしなくてはならない。痛い状態。早く戦争が終結して、潤沢に燃料が入ってきて、制限なく軽油も入れられて出漁できる形にしてほしい

影響は医療の現場にも…。

チルドレンクリニック・辻徹 院長:
私たちが感染予防で使うフェイスシールド。感染症患者の検体採取の時に使うゴム手袋・ビニール手袋。

これらはすべて、原料となっているのは原油です。

チルドレンクリニック・辻徹 院長:
取り扱いしているものの納入価が上がったり、出荷制限がかかり納入したいものが入らなくなったり、そういったことが起きてくるのではないか

はしかなどの感染症が流行しているいま、予防接種の機会が増える可能性があることから、クリニックでは注射器を普段よりも多めに確保したといいます。

さらに心配なことも…。

チルドレンクリニック・辻徹 院長:
診療報酬の点数が途中で上がるかというと基本的にはないので、自分たちのクリニックや病院も経営的なダメージが出てくる

医療用品の値が上がってもクリニックの判断で診療報酬を変えることはできません。

それでも、辻院長は「安定した医療を継続していきたい」としています。

先の見通せない中東情勢。

石油高騰の影響はさらに広がるおそれもあり、予断を許さない状況が続いています。

テレビ静岡
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