京都府南丹市で男子児童が行方不明になってから、2日で10日になる。
山中で通学かばんが見つかっているが、周辺の防犯カメラでは、児童の姿は確認できず、今もその足取りはつかめていない。
児童の捜索に当たった消防団長は「目撃情報もなく、色んな情報がない。そういう捜索自体、私は経験がなかったと述べるとともに「元気で保護したいだけです。団員も同じ思いです」と思いを語った。
■予定していた卒業式に出席せず…姿を消して10日
南丹市園部小学校の安達結希さん(11)。
行方不明になってから10日となった2日も捜索が行われている。
安達さんは先月23日、小学校の卒業式に出席する予定だったが、出席することなく姿を消した。
不明児童を探す祖母を見た近所の人:おばあがわらにもすがる思いでやっていた。半泣きや。泣いて。

■山中でかばん見つかるも、周辺の防カメに姿はなく…
先月29日には安達さんが身につけていた通学用のかばんが、学校からおよそ3キロ離れた山の中で見つかった。
警察によると、これまでに、周辺の防犯カメラでは、安達さんの姿は確認できていないという。

取材班は、小学校からかばんがみつかった山中に向かう道沿いに設置された、防犯カメラの映像を確認した。
記者:安達さんが行方不明になった日の午前8時から9時の時間帯の映像には、車や自転車が走る様子は何台も確認できますが、歩く人はほとんど映っていませんでした。

■「目撃情報もなく、色んな情報がない」捜索にあたる消防団長も困惑
そんな中で安達さんの唯一の「形跡」とも言える通学用のかばんだが、不可解な点もある。
付近の捜索にあたった、消防団の活動を30年以上続けている地元の消防団長が2日、取材に応じた。
消防団長 野中大樹さん:(かばんは)見つけられなかったということくらいしか言えませんね。全体的に情報は得られなかった。
消防団は、先月24日と25日、さらに28日の3日間、かばんが発見された場所の近くも含めて捜索したものの、その時にはかばんを見つけられなかったという。
消防団長 野中大樹さん:目撃情報もなく、色んな情報がない。そういう捜索自体、私は経験がなかった。元気で保護したいだけです。それだけです。団員も含め全員の思いです。

■記者が足どりを辿るも謎は深まるばかり…
安達さんが通った可能性のある道を記者が辿ってみた。
記者リポート:午前8時です。安達さんは、10日前のまさにこの時間帯に父親の車で、こちらの駐車場に送り届けられたということです。
小学校までは、道が続いていますが、防犯カメラに歩く様子は映っていなかったということで、反対側の道を進んで行った可能性が出てきています。
小学校の校舎近くの駐車場で車を降りたという安達さん。学校と反対方面には住宅街や大きな通りもある。
記者リポート:当日、見回りの先生が立っていたということですが、安達さんの姿は確認されていないということです。
歩いている中で車は多少通るものの、すれ違った人は3、4人だった。

■地元の人も通らない山の中を歩いたのか?
そして、歩き続けておよそ50分、通学かばんが見つかった山の中へ入ってみると…
記者リポート:木が左右に生い茂っていて、少し薄暗いような印象も受けます。朝の時間なんですけど、一人で歩くのは怖いように感じます。上り坂がずっと続いています。小学生が歩き続けるには、厳しいような印象を受けます。
ひと気のないこの山の中を安達さんは歩いたのだろうか。地元の人に話を聞くと…
地元の人:地元の人はあまり通らなくて。
(Q.小学生は通らない)
地元の人:ほとんど通らない。通る人もまずないんちゃう
(Q.一人で子供が歩くというのは?)
地元の人:行かないです。行かないです。不気味。昼間のこんな天気でも薄暗くて湿気臭いので。
有力な手掛かりはなく、警察は防犯カメラの確認範囲を広げるなど捜索を続けるとともに、情報提供を広く呼び掛けている。
※情報提供は南丹警察署生活安全課(0771-62-0110)で受け付けています。
(関西テレビ「newsランナー」2026年4月2日放送)

