東京都府中市にある京王線・東府中駅近くの踏切で、午前5時半ごろ、走行中の電車と乗用車が衝突する事故が発生した。

関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」では、大破した車の様子を収めた事故直後に撮影された映像を入手。車が店の前まで飛ばされた飲食店の店主は緊迫した常連客とのやり取りを明らかにしました。

■防犯カメラには遮断機が降りてから車が進入する様子

警視庁によると、防犯カメラには遮断機が降りた後に車が踏切内へ進入する映像が残っていた。電車の運転手は約30メートル手前で車に気づきブレーキを踏んだが、間に合わなかったと話している。

衝突の衝撃で赤色の乗用車は電柱に激突し、フロント部分はぺしゃんこに潰れて原型をとどめないほど大破した。電柱は傾き、車から漏れたガソリンに引火しないよう消防が粉状の薬剤を散布した。その後、車はレッカー移動された。

車に乗っていた女性と男性が病院に搬送されたが、いずれも命に別状はないということだ。また、運転手が自力で車外へ出たとの情報も近隣の飲食店関係者から得られている。電車に乗っていた乗客約200人は線路上に降り、東府中駅まで避難した。乗客にけが人が出たという情報は入っていない。

■電柱がなければ多分、直撃されていた...

事故現場近くで営業する中華料理店の店主は取材に対し、「朝テレビをつけたら府中と飛田給の間が止まってると。お客さんから電話とLINEをもらって写真も送られてきたので見たら、うちの店の前じゃんと思って」と話した。また、「電柱にがっつり食い込んでいて、その電柱がなければ多分直撃されてたな」と振り返り、電柱が”盾”となって店への直撃を防いだとみている。

店主は昼の営業を休止し、「夜の営業再開ができればと思っているが、電柱の差し替え作業で停電が発生するとそれも無理かもしれない」と話した。なじみの客から安否を気遣う連絡が相次いでいるという。

■踏切は「よく自転車が挟まる」

現場の踏切は線路に対して道路が斜めに交差しており、奥行きは約20メートルとされる。住民によれば、線路の溝が斜めに走っているため自転車のタイヤが挟まるケースはよくあるものの、車が突っ込むような事故はこれまでになかったという。

この事故の影響で、飛田給〜府中間および東府中〜府中競馬正門前間の上下線で運転を見合わせていたが、午前10時53分に全線で運転が再開された。傾いた電柱は下部を切断し、新しい電柱に差し替える復旧作業が現場で続けられている。

(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年4月2日放送)

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