各地でこれからの花見の計画を立てている人も多いと思うが、3月31日、カメラが熊の姿をとらえた。今年は行楽にも特に注意が必要だ。
建物の横にクマがいた。うずくまっている。3月31日午前8時半ごろ、福島県会津美里町でカメラの前に姿を現したクマ。通報を受けて警察や町の職員が到着し、現場は緊迫した空気に包まれた。
「いるいる!クマいる」「クマいました」「ああ、いた、いた、いた」「小熊だ」発見されたクマは体長50センチほど。同じ場所では30日夕方にもクマが目撃され、大きさなどから同じ個体と見られている。
近所の人は「夜、誰か来たわけでもないんですが(センサーライトが)ついたりすることがあったんですね。いややっぱり怖い、怖いです。大きさはともかくとしてクマは怖いですね」と話す。
「あーいる、いる」「います?」「いる」「ちぢこまってる」
近くを歩き回った末に蔵の中に入り込んだクマ。そのまま中に居座ってしまったことから町は箱罠を設置し、午後3時半ごろ捕獲を確認した。
福島県内では2026年に入ってから3月30日までに、前年の同じ時期の7倍にものぼる78件のクマの目撃情報が寄せられていて、警察や自治体などが注意を呼びかけている。
■熊の目撃は3月下旬に増加
3月のクマの目撃情報。すでに30件の目撃があるが、下旬になって増えている。そして地域も、中通り・会津地方と幅広くなっている。
さらに…0.5m前後の子熊の目撃が3分の1を占めている。会津美里町に出没したクマも同じ特徴だ。
■専門家「4月から行動範囲が広がる」
福島大学の望月准教授に聞いた。2025年度、福島県内のクマ捕獲数は、過去最多の1663頭。このクマは、本来母親熊と一緒に行動する2025年に生まれたばかりの子熊で、親とはぐれたか、親が捕獲され、経験値が少なくて民家に入ってきてしまった。今後も、同じようなことが起きる可能性があるという。
クマの1年は、主に3つの期間に分かれ、冬眠は3月から5月までとされている。望月准教授によると、4月から本格的に冬眠が明け、ここから行動範囲が広がっていくという。
もし近くにクマの目撃情報があれば、朝・夕は1人ではなく、複数で行動するよう注意が必要だ。