AIを使って簡単に落とし物を探せる、新たなサービスが広がっています。
棚からあふれんばかりに並んでいるのは、さまざまな色や形をした数百本もの傘。
これらは全て落とし物です。
警視庁遺失物センターによると、東京都内で2025年1年間に警察へと届けられた落とし物は、件数・金額ともに過去最多を更新しました。
そうした中、京王電鉄の忘れ物取扱所にも連日のように落とし主が訪れていました。
「バッグと卒業証書を忘れてしまって、取りに来ました。忘れたのはおととい。終電で忘れてしまって」「傘です。(Q.忘れ物よくする?)いつもよくしています。ものすごくしています」「アルバイトの制服です。ない!と思って、やっちまったと思ってすごい焦りました」など、落とし物の種類は多種多様です。
その引き渡しのために使われているのが、AIを活用し、ウェブ上で簡単に落とし物を探せる検索サービス“find”。
今、このサービスの活用が広がっているといいます。
株式会社find 広報担当・十日市晃子さん:
交通機関でしたり、全国3500カ所で使うことができます。1日約1万件ほど(の落とし物が)登録されている状況です。
一体、どのようなサービスなのでしょうか。
まずは届けられた落とし物を駅員や現場スタッフがスマホで撮影し、画像をfindに登録。
一方、落とした人はfindにアクセスし、「タオルハンカチ、白色、ハート柄」など、落とした物の特徴を入力します。
こうして落とし物の種類や特徴などさまざまな情報を入力し送信すると、問い合わせの内容と登録された落とし物をAIが自動照合。
それにより、特徴が一致している可能性が高い落とし物がピックアップされ、オペレーターが落とし主に回答するという仕組みです。
つまり、これまで駅に電話したり直接出向いたりしていた手間が省け、スマホ画面に打ち込むだけで膨大なデータの中から落とし物を探し出してくれるようになり、問い合わせは24時間OKです。
利用した人は「駅員さんのお忙しい時間、労力を煩わすこともなく、使い方も煩わしくなく簡単でわかりやすかったです」と話していました。
2025年の末には、日本交通など約20社の落とし物データを共有し、横断検索できるサービスもスタート。
さらに、新年度となる4月1日からはJR東日本でも導入される他、2026年中には全国のJRでサービスが利用できるようになるといいます。
交通機関を中心に広がりを見せる“落とし物検索サービス”。
目指すは、さらなる進化です。
株式会社find 広報担当・十日市晃子さん:
いろんな落とし物が発生する場所で、どこでも使っていただけるところを目指している。より一致率の高い物から順に並べるっていう形で捜しやすさを実現しています。
大切なものをなくしても、がっくりと肩を落とさずに済む時代が、すぐそこまで来ています。