WHO(世界保健機関)は26日、アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃を受けた中東情勢について、初めての状況報告書を公表し、数百万人規模の避難や医療体制の逼迫(ひっぱく)など、深刻な健康リスクが広がっていると警告しました。

報告書によりますと、25日時点で、イランでは避難民が約320万人、負傷者は2万3000人あまり、死者は1800人あまりに上っています。

レバノンでも、避難民が約105万人、負傷者は3100人あまり、死者は1000人あまりとなっています。

また、イラクでは死者70人、負傷者300人、イスラエルでは死者19人、負傷者4800人あまりとしています。

また、医療機関への攻撃は、イランで21件、レバノンで65件、イスラエルで6件確認され、このうち医療従事者の被害は、イランで9人が死亡、レバノンでは91人が負傷し53人が死亡しています。

WHOは、紛争による外傷や障害に加え、避難所での感染症の拡大や、安全な水へのアクセス低下、さらに化学・放射性物質などによる健康被害のリスクも指摘しています。

さらに、イランや湾岸地域での石油施設への攻撃により、大気汚染や燃料不足が発生し、医療体制の維持にも影響が出るおそれがあるとしています。

こうした中、WHOは各国と連携し、ワクチンの供給や医療物資の輸送、疾病監視の強化などを進めていて、迅速な支援体制の構築を急いでいます。

フジテレビ
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国際取材部
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