千葉ポートタワーが「恋人の聖地」登録を2026年3月で終了し、愛の南京錠の販売・設置も終わる。管理会社の変更に伴う措置で、今後の扱いは新会社に委ねられるという。千葉市民からは「なくなるのは寂しい」という声が聞かれた。一方、湘南平の専用モニュメントでは南京錠文化が続き、季節ごとに多くのカップルが訪れていた。恋人たちの誓いをどう守るか、各地で模索が続いている。

“恋人の聖地”「愛の南京錠」が終了へ

26日に「イット!」が取材したのは「千葉ポートタワー」。
展望台には、恋人たちが愛を誓ってかけた南京(なんきん)錠がずらっと並んでいる。

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地上105メートルにある展望フロアは2011年、NPO法人が認定する“恋人の聖地”に登録。
2人が愛を誓う南京錠をロックするためのフェンスが用意されている。

ところが3月10日、ホームページに「令和8年3月をもちまして『恋人の聖地』登録を終了する運びとなった。これに伴い『愛の南京錠』販売・設置サービスも終了させていただきます」と、愛の南京錠が終了すると告知されたのだ。

千葉ポートタワー・田所正行副館長:
3月31日にタワーの管理会社が変わる。いったんこのフロアにある“恋人の聖地”が幕を閉じる。今後、この南京錠がどうなっていくかは次の管理会社に託したい。

千葉市民からは「なくなるのは寂しい」という声が聞かれた。

模索が続く…全国各地の「愛の南京錠」

全国各地の観光地などにある愛の南京錠。

その発祥とされているのが、第1次世界大戦中にあったとされるセルビア共和国の悲恋物語。

戦争で引き裂かれた恋人の悲劇から、起源とされる橋には現在でも多くの南京錠が取り付けられている。

その後、拍車をかけたのは2007年のイタリア映画だ。
恋人たちが名前を書いた南京錠を橋にかけ、その鍵を川に投げ込む行為が急増した。

その一方でフランス・パリでは2015年、大量に取り付けられたため橋が壊れたことなどから撤去されることになった。

そんな愛の南京錠だが、東京近郊で最も古くからあるとされるのが、神奈川県の湘南平だ。
展望台になっているテレビ塔に行ってみると、展望台のフェンスには愛の南京錠がついていた。

平塚市みどり公園・水辺課 島田史哉さん:
元々こういった南京錠を取り付けるような形で想定して作られたものではない。フェンスが傷んでしまったり、安全上の問題があって遠慮いただいている。

現在は安全面などからテレビ塔ではなく、そのすぐ近くに専用のモニュメント「ainowa」を用意し、愛の南京錠をつけてもらうようにしている。

島田さんによると「クリスマスシーズンやバレンタインの時には、2週間ぐらいで100個とか数が増えたりしている」という。

元々は自然発生的に始まったという湘南平の愛の南京錠。

地元の人からは「もう40年以上前からある。『私たちの愛が永遠に続きますように』と思ってやってたんだと思う」「80年代は軽くあったと思う。70年代はないかもしれない」などの声が聞かれた。

26日、雨の中でも、愛の南京錠をかけにきたカップルの姿が見られた。
早速、売店で南京錠を購入すると、2人のイニシャルを書き込んだ南京錠を持ってモニュメントへ向かった。

「愛の南京錠」をかけにきたカップル:
「2人が一緒にずっといられますように」という感じの意味があると思う。(Q. なぜ誓いをたてるのが南京錠なのか?)「2人の心が離れないように」みたいな。僕たちこれから同棲するので、親への挨拶をしたんですよ。

そして、2人で仲良く南京錠をかけた。

「愛の南京錠」をかけにきたカップル:
(Q. もう離れない?)離れないです絶対。幸せです。(彼女の)誕生日が8月なので、8月…プロポーズしようかなって…。

愛の重みを、どうつなぐのか、各地で模索が続いている。
(「イット!」3月26日放送より)

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